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近年のビジネス環境は急速に変化しており、特にリーダーシップやマネジメントに対する期待が大きく変化しています。「管理職に関する意識調査」では、令和型マネジメントの資質として「褒めて伸ばす力」と「コミュニケーション能力」が強調されています。全世代が重視するマネジメントの要素として「チームの雰囲気を良くすること」が最も重要視され、メンバー同士の関係を大切にし、「褒めて伸ばす」指導が求められています。これは「厳しい指導」を望む声の倍以上に上っています。このように、従来の成果重視のパフォーマンス評価から、人間関係の調和やサポートを重視するスタイルへとシフトしています。
調査結果から「管理職になることを拒否する人」が半数以上いることも明らかになった一方で、上司との出会いが管理職志向を大きく左右することも調査から明らかになりました。「非常に良い上司がいた」と感じている層(113人)では、約67%(76人)が管理職を選択肢として考えるか、積極的に目指したいと回答しています。良い上司との出会いが、次世代のマネジメント人材育成の鍵を握っている可能性が見て取れます。一方で「上司との関わりがほとんどなかった」層の約76%が「管理職は絶対に避けたい」と最も否定的な回答を選択しています。つまり、上司というロールモデルにそもそも関わりもしなかった場合、管理職に消極的を超えて、拒否感まで感じる傾向があることがわかりました。
加えて、現役女性管理職の満足度は高いというデータも注目に値します。調査によると、管理職を経験している女性の多くが現在の職務に対してポジティブな評価をしており、72%が満足感を示しています。このように、女性管理職においては、かつての在り方とは異なり、より良い職場環境が整いつつあることがわかります。今後のマネージャーには、チームの雰囲気を大切にし、個人の成長をサポートする姿勢が求められます。そして、良い上司との関わりが管理職志向を左右するため、質の高いマネジメント経験を提供することが企業としての責務となるでしょう。詳しくは「株式会社Hajimari」の公式ページまで。
レポート/DXマガジン編集部小松