AIを内製した美波町は、全職員が業務改善の可能性を実感。限られたリソースを逆手に取った取り組みが、地域行政に革新をもたらします。具体的な開発過程や成果を探ります。

徳島県美波町は、その美しい自然環境で知られる一方、人口減少や人手不足という課題にも直面しています。このような困難を克服するため、町役場はAzure OpenAIを活用し、自らのAzure環境上で生成AI基盤を内製するという前例のない取り組みを始めました。魅力的なのは、開発に関わった職員が建設課や福祉課など異なる分野から集まった未経験者であった点です。彼らは協力し合い、AIシステムを一から構築しました。このプロジェクトはただの技術導入にとどまらず、職員同士の知識共有や庁内勉強会を通じてICTリテラシーの向上を図る新たな文化を生むきっかけにもなりました。





Teams上で入力後、テーマと条件に沿った意見交換が複数のAIによって行われる




AI導入後の職員アンケートより




さらに、AI導入後には職員へのアンケートが実施され、結果として非常に高い満足度が得られました。90%の職員が「業務が改善された」と感じ、85%が「AIへの期待が高まった」と回答。73%が「業務効率が向上した」と実感し、94%が「AIが今後の仕事に役立つ」と信じています。これらの数値からは、技術導入が実際の業務に与えるポジティブな影響が浮き彫りになっています。





美波町の取り組みは、限られたリソースの中でも創造力を駆使し、地域行政を革新する優れたモデルケースとして注目されています。今後も町は、継続的な改善を進め、さらなる機能追加やサービス向上に注力する予定です。全職員が一丸となって挑む姿勢は、他の自治体にとっても大きな励みとなることでしょう。
美波町の事例は、DX化の成功例として多くの学びを提供し、地域コミュニティの未来を切り開く鍵となります。
詳しくは「株式会社クラウドネイティブ」の公式ページまで。





レポート/DXマガジン編集部糸井


情報提供元: DXマガジン_テクノロジー
記事名:「 全職員で挑むDX化!美波町が生んだ新たなAIの形とその効果