突然ですが、あなたの飼い猫の尻尾はどんな尻尾ですか?

我が家の猫は普通の長い尻尾ですが、だんご尻尾や短い尻尾を持つ猫の飼い主さんも当然いらっしゃると思います。



日本ではわりとよく見る『だんご尻尾』ですが、海外ではあまり見かけないのだそう。

だんご尻尾の猫はは日本に多いと言われています。

まただんご尻尾は日本では『縁起物』とも言われていルのをご存じですか?

かぎしっぽや雄の三毛猫とおなじくらい、だんご尻尾の猫は縁起のいい『ラッキーキャット』なのだそう。



ではなぜ、日本にはだんご尻尾の猫が多く暮らしていて、ラッキーキャットと言われているのでしょうか?



だんご尻尾の秘密をご紹介します!



 

◆だんご尻尾になる理由


たまにだんご尻尾の猫を見ると『尻尾切られちゃったの?!』と思われるかたがいます。

しかし、基本的にだんご尻尾の猫は『遺伝』でだんご尻尾になっているだけ。

尻尾の骨が折れたわけでも、子猫の頃に尻尾を切られたわけでもありません。



だんご尻尾の猫は生まれたときから尻尾が短いだんご尻尾なのです。

痛みや骨に異常もないので安心してくださいね。



 

◆だんご尻尾が日本に多い理由


人間に猫が飼われ時代に始めた平安時代あたりまでは尻尾の長い猫が日本でも多かったのだそう。

平安時代に描かれた絵巻の猫は大抵が長い尻尾で描かれているため、平安時代には『猫の尻尾は長いもの』と思われていた可能性が高いでしょう。



しかし江戸時代に入ると『猫の絵』にちょっとした変化が現れます。

江戸時代に入ってからの猫の絵は『尻尾の短い猫』の絵が多くなってくるのです。

今でも『縁起』を気にする人は多いですが、江戸時代の人たちは縁起を今よりももっと気にしていました。

そのため『縁起がよい』とされているだんご尻尾の猫を欲しがり、だんご尻尾の猫が産まれるように交配をさせ、だんご尻尾の猫を増やしていったのだそう。



だんご尻尾の猫は縁起のいいと言われる『かぎしっぽの猫』や『雄の三毛猫』よりも生まれやすかったことからだんご尻尾の猫の数が爆発的に増えたのかもしれませんね。



 

◆だんご尻尾はラッキーキャット






縁起のいいとされる『だんご尻尾』や『かぎしっぽ』、『雄の三毛猫』たち。なぜ縁起がいい猫と言われているのでしょうか?



雄の三毛猫は単純に『珍しさ』も理由にありますが、『かぎしっぽ』の猫と『だんご尻尾』の猫が『縁起がいい』とされている理由は実は一緒なんです。



江戸時代には長い尻尾を持つ猫はいつの日か『猫又』という妖怪になると信じられていました。

また蛇に見える、尻尾が導火線にはなって家が火事になる、など猫の『長いしっぽ』にいい印象がない人が多かったのだそう。

尻尾が長くても猫又にならないし、火事にもならないのに、猫からするといい迷惑ですよね。



しかし、江戸時代の人々はある程度本気で尻尾が長い猫は危ないと考えていたようです。

そのため、尻尾が短かかったり、途中で尻尾が曲がっている猫は『猫又になれない』『厄災も呼び込まない』猫とされ、縁起のいい猫だと大切にされてきたのだそう。

猫自体が『ネズミを駆除してくれるいい生き物』とされていた時代なので、尻尾が長いからといって猫が無下にされていたわけではないでしょうが、だんご尻尾やかぎ尻尾やね猫はより大切に扱われていたのかもしれませんね。



 

◆だんご尻尾の猫は


だんご尻尾の猫の歴史は長いですが、江戸時代に比べると頭数はかなり減ってしまったと言われています。

特に関東圏では長いしっぽがほとんどなのだとか。



明治以降に海外から他品種の猫がたくさんやって来て、混血を繰り返したためだんご尻尾の遺伝子が薄くなり、だんご尻尾の猫は少なくなってしまったと言われています。



せっかく日本に多くいた可愛い尻尾が減ってしまうのは悲しいことですね。



それでも諸外国に比べるとだんご尻尾の猫は日本に多くいます。

今いるだんご尻尾の猫たちを大切にしながらもっとだんご尻尾の猫の頭数が増えればいいですね。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 だんご尻尾はハッピーキャット?!日本に『だんご尻尾』が多い理由とは?