野良猫を地域猫にする場合、基本的にはキャッチアンドリリースが基本です。これは保護した野良猫を避妊去勢した場合、新しく飼い主を見つけないで元の場所に戻すこと。



地域猫活動をしていると、一番誤解されやすい部分がソコです。私も何回も、せっかく保護したのにどうしてまた野良猫に戻すの?と何度も質問されました。



そもそも「地域猫」という言葉すらまだまだ浸透はされていません。この地域猫活動は本当に地味で息が長い活動です。



今回は、よく誤解されがちなこの活動を続ける時に知っっておいて欲しい対策についてご紹介します。



 

■野良猫を捕まえる時のコツ




まず、提携している動物病院へ電話をして、避妊・去勢手術ができる日程を教えてもらいます。日時が決まったら、決行する前に、まずはご近所へチラシなどを作って配ります。



なぜかというと、捕獲する日は猫をお腹すかせた状態にしたいので、ご飯をあげないで欲しいのと、万が一猫が逃げた場合、庭に侵入させてもらうかも知れないから。



このチラシをできればポストに投函するのではなく、チャイムを鳴らして手渡しできればベストです。



地域猫って何?と聞かれることが多いはず。ご近所の人には、なるべくフェイスtoフェイスで説明しておくと信頼感が生まれます。



 

■本当に野良猫かどうかを確認する






これはとても大切なことですが、猫を捕獲する時、「本当に飼い主がいない猫かどうか」を確認することはとても大切です。



私の場合、近所に住む高齢の方が猫を2匹飼っていたのですが、認知症になってしまい、猫が外に逃げても気がつかないようになってしまいました。



この2匹は半分だけ野良猫状態。避妊、去勢をしていなかったのですが、飼い主さんに手術するように行っても説得ができません。この場合は行政と相談して、避妊去勢をするかどうかを判断しても良いでしょう。



 

■ご近所と信頼関係を作っておく




世の中には猫が嫌いな人もいます。考えたくはありませんが猫を虐待したいぐらい憎んでいる人もいるのです。



自分が大事にしている庭に毎日臭いおしっこやウンチをする動物を嫌いになって当然かも知れません。そんな時のために、行政が行なっている「動物相談員」という資格を取っておくと便利です。



杉並区の場合は、すぎなみ地域大学で毎年10~12月頃に実施している「杉並どうぶつ相談員講座」を修了した後、杉並どうぶつ相談員になることを希望した方について、杉並区が委嘱をします。(委嘱希望時には審査があります。)



これを取得しておくと、苦情を受けた時の対処方法などを教えてもらえます。また区民の身近な相談員として、区民の求めに応じて動物の飼い方・動物愛護・動物との付き合い方等の相談や普及啓発活動を行うことができます。





いかがですか。この3つのコツ、ぜひ参考になれば幸いです。
情報提供元: 猫壱
記事名:「 野良猫を地域猫にするために・実際に活動してわかった大事なこと【後編】