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日本をはじめ東南アジアに多いかぎしっぽの猫は、遺伝的な原因によるものです。
カール体に巻き付くように曲がったしっぽを持つ種類の猫も、見方ではかぎしっぽのように映ることがあります。
ボブテイル(お団子)ボブテイルというお団子しっぽの種類も、かぎしっぽのように曲がっています。
ジャパニーズボブテイルルは、日本の在来猫が起源となった血統猫です。くるんと丸まったしっぽがキュートですね。
Dora Zett/shutterstock.com
長崎には人懐こいかぎしっぽ猫が多いようです。
8世紀頃、日本に中国から伝来してきた猫は、まっすぐなしっぽの種類だったようです。
かぎしっぽの猫が多くなったのは、江戸時代になってからです。長崎に多い原因は、インドネシアから出島にもたらされたかぎしっぽの猫が、居着いたからだそうです。
当時の貿易船は特にネズミの害が問題となり、そのネズミ対策として猫も一緒に乗せられていました。東南アジアに多く住んでいる“尾曲がり猫”たちが貿易船に乗せられ、長崎にたどり着きました。この猫達の子孫が長崎の尾曲がり猫と考えられています。出典:http://pet.nifty.com/column/body/d140129000309/
(尾曲がり猫の話②日本編 @niftyペット)
江戸時代にかぎしっぽ猫が多くなったのは、猫が「猫又」という妖怪に変化するのを畏れたことが原因です。
また、江戸時代には「猫又」伝説がうまれます。 飼われている猫が年老いて妖怪に化けてしい人を襲ったという伝説です。この伝説の真否はわかりませんが、しっぽが長くてまっすぐな猫が「猫又」になるといわれていたそうです。 逆に尾曲がり猫は「猫又」にならないという話もあったみたいで、江戸では尾曲がり猫が重宝されたらしいのです。出典:http://pet.nifty.com/column/body/d140129000309/
江戸時代のSNSやツイートにあたる、浮世絵や瓦版にも描かれています。
日本猫のかぎしっぽは遺伝的な原因によるものですが、「劣性遺伝」です。つまり両親ともかぎしっぽの種類でなければ、子猫はかぎしっぽにならないので、普通は減っていきます。
それが江戸時代に増えたのは、都市伝説や縁起担ぎによってかぎしっぽの猫を好んで残したから、というのが原因のようです。
いっぽう、千島列島などに住むクリリアンボブテイルも同じようにかぎしっぽを持つ種類の猫ですが、本土のボブテイルと異なり優性遺伝します。
後天的に尾曲がりになる原因としては、事故があります。事故には次のケースが考えられます。
猫のしっぽの付け根には、神経繊維の束が集まっているので、しっぽを引っぱりすぎると神経を傷つけてしまいます。触ると痛がるだけでなく、後ろ足がもつれてうまく歩けなかったり排便や排尿がうまくできなかったりします。
まっすぐなしっぽだった猫がかぎしっぽになったら、事故によるしっぽの骨折が原因なので、すぐに獣医さんに診てもらってください。