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腎不全は、猫に多い病気のひとつで、腎臓の組織が徐々に破壊されてゆく病気です。腎臓の機能が失われ、尿毒症という致命的な病気になる危険があります。また腎不全は、高血圧や網膜剥離、眼底出血の原因にもなります。10歳以上の高齢の猫に多い病気の甲状腺機能亢進症です。これは甲状腺ホルモンの分泌が過剰になる病気です。甲状腺に腫瘍ができたり、過剰に形成されたりすることが原因で、落ち着きがなくなったり、急に食欲が増したりすることがあります。遺伝によるものが多い網膜変性症も疑われます。この病気が怖いのは、かなり進行してからでないと病気に気付かないケースが多いという点です。
病気の程度もいろいろですが、網膜変性症が進行すると、夜間にものを見づらそうにしたり、動きのあるものについてゆけなくなったり、触られることにおびえたりします。失明してしまうと、大きめの物や壁際に沿って歩いたり、うずくまったりして活動的ではなくなります。
特に高齢の猫の場合は十分注意する必要があります。こうした病気が引き金となって、直接寿命に影響してしまうこともあり得ます。
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どうしても進行を抑えることができない病気もありますが、栄養が不足して病気になる場合もあります。それで、日ごろから栄養のバランスをよく考えて猫に食餌を与えましょう。内容を吟味した質のよいキャットフードを選択できます。目に関わる病気や腎臓へ影響して発症する病気もあるので、定期的な健康診断も受けることで、病気の早期発見や予防に努めることもできます。
ことわざにもある猫の目は、目まぐるしく変化します。瞳孔が開くときには、気持ちだけでなく、病気が原因することもあります。普段からよく観察して猫の健康に注意を払いましょう。