- 週間ランキング
同居猫にもこういった鳴き声を出しているときは挨拶をしているんですよ。
飼い主さんが名前を呼んで「ニャ」「ニャオン」と声だけで短く反応する時がありますが、この場合は「なに?」「呼んだ?」という返事の意味です。
「ニャー」という声は基本的に、何かを「要求」している時の鳴き声です。
猫語では「ねえ!遊んで」とか「お腹すいたよ」といった甘えやおねだりの意味で、状況によって「撫でてよ~」「部屋にいれてほしいな」だったりもします。
猫同士は基本的にそれほど鳴き声で意思疎通せず、しぐさなどのボディランゲージでコミュニケーションをはかるとされています。
そんななかで例外とされるのが母猫と子猫の関係で、子猫が母猫に何かを求めるような鳴き方を人間にするということは、その猫が飼い主さんに対して母猫のように慕っている様子が分かります。
猫の鳴き声と聞いて一般的に連想するような、「ニャ―オ」「ニャ―ン」とちょっと長く伸ばして鳴く場合も、同じく甘えている時です。
寝ている飼い主さんを起こす時なども、長めに鳴いたりする場合がありますよ。
猫の性格にもよるのですが、「要求している時」の鳴き声は低めで訴えるような感じで、「甘えている時」は高めで愛らしい鳴き声の傾向があるようです。
Labutin.Art/shutterstock.com
初めて聞くとびっくりしますが、独特な調子でくり返されるこの短い鳴き声は、「クラッキング」と呼ばれる鳴き声です。
「カチカチカチ」と鳴いたり、「ニャニャニャ」と擦れたような声を出すこともあります。
喉を震わせるようなこの鳴き声は、鳥や虫などの獲物を見つけても実際に手が届かない時などにジレンマを感じている時です。
怒っている猫と聞いて思い浮かべる鳴き声で、その通り怒りや攻撃、警戒などを意味しています。
ほかにも「フーッ」「グゥー」など、敵に対して威嚇していて強そうに見えますが、本心はとっても怖がっている場合もあるんですよ。
弱気になっていて強がっている時は、腰が引けていたり、耳が倒れていますので簡単にわかります!
猫同士の喧嘩や新しい猫が来た時など、どちらにしても猫がとても興奮している状態なので、慣れた飼い主さんでも近づくときは注意が必要です。
Gumpanat/shutterstock.com
猫といえば、「ゴロゴロ」と気持ちよさそうに喉を鳴らしている様子を思い浮かべませんか?
実際に猫が「ゴロゴロ」と喉を鳴らしている時は機嫌が良くて、「気持ち良いよ」と感じていることが多いのです。
元々この「ゴロゴロ」は子猫が母猫のお乳を飲む時に「元気だよ」と伝える手段だったんです。
その名残で、気持ちが良い時や機嫌が良い時に「ゴロゴロ」と喉を鳴らすんですね。
あまり知られていませんが、実は「具合が悪いよ」の時にも猫は喉を「ゴロゴロ」と鳴らすんです。
自分を安心させようとしているのかもしれませんが、体調が悪い時の「ゴロゴロ」は要注意です。
他に特徴的な鳴き声と言えば、病院に向かう車中など、恐怖を感じた時にパニック状態になって「ニャ―オ」「マーオ」と低く太い声で鳴く場合や、発情期に自分の居場所を示したり異性を呼ぶために「アォーン」「ウニャ―オ」と独特の大音量で鳴くこともあります。
また口は開けているのに鳴き声は聞こえない、「サイレントミャオ」(サイレントニャー)という鳴き方もあります。
ストレスなど複雑な心境を表わしたり、疲れや眠気を感じて放っておいて欲しい、という意味だとされていますが、状況から意味を判断してあげてくださいね。
Africa Studio/shutterstock.com
多彩な鳴き声で気持ちを表現している猫ですが、実は猫は鳴き声だけではなく、シッポの様子・目の様子・ヒゲの様子から気持ちを表現しています。
怒っている時は尻尾が毛虫のように逆立っていたり、満足している時にゆっくりと目を閉じたり。猫ってクールでマイペースな印象かもしれませんが、実は喜怒哀楽がしっかりあるんです。
ぜひ全身を観察して、鳴き声ではない「会話」の意味もくみとり、猫の気持ちを分かってあげてくださいね。