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猫は何か気になるものがあるときや、何かに期待しているときに前足を揃えて座っている姿をすることがあります。
・何かに警戒している
エジプト座りは、他の猫や周囲の状況に常に警戒している野良猫によく見られる座り方です。警戒心があるときに見られる姿と言えます。
愛猫が室内で前足を揃えてお座りしていると、可愛らしい姿と思う反面、何かに警戒しているのか?と心配になってくる飼い主さんもいるのではないでしょうか?
確かにエジプト座りは猫が何かに警戒しているときによく見られる姿勢です。そのため家猫というよりは、常に外敵と背中合わせの野良猫によく見られる姿勢として知られています。
そんな姿勢が家猫でも見られる場合、もちろんただ興味津々でエジプト座りをしていることもありますし、何か不安やストレスを感じていることもあるかもしれません。いずれにせよ、家猫がエジプト座りをすること自体は病気ではないので特に心配する必要はありません。
しかし、自宅に来客があったとかインターフォンや電話が鳴ったなどいつもと違うことが起きると警戒しエジプト座りをすることがありますので、ストレスにならないよう対処しましょう。
Steve Collender/shutterstock.com
では、エジプト座りのほかにも猫がよく見せるさまざまな座り方をご紹介しましょう。
「香箱座り」は、猫が自分の体の下に4本の足をすべて折りたたむ座り方のことです。上から見ると四角の形をしており、箱の形がまるで香箱のようなことから香箱座りと呼ばれています。(香箱とは香道や茶道などでよく使う、香木を入れる箱のこと)
香箱座りと呼ばれるようになったのはごく最近のことで、以前までは足を組む、香箱を組むなどと言われていました。ちなみに英語では、パンの塊を意味している”キャットローフ”という名前で呼ばれています。
香箱座りは猫の座り方でよく見かける姿勢なので、猫をイメージするときには多くの方がこのポーズを思い浮かべるのでがないでしょうか?
前足と後ろ足を折り曲げてお腹の内側にしまうだけで、あっという間にコンパクトサイズな座り方になります。一見緊張しているのでは?と思われがちですが、リラックスしているときに見せる座り方です。
前足が伸び、お腹は地面につけた状態で後ろ足を畳んでいる姿がまるでエジプトのスフィンクスのような姿をしているため、「スフィンクス座り」と呼ばれています。
スフィンクス座りは猫だけでなく、犬やうさぎなどの動物もこの座り方をします。ただ、大型の猫の中にはスフィンクス座りができない子もいるようです。
「しっぽ巻き座り」はその名前の通り、足の周りにしっぽを巻き付けて座っている座り方です。エジプト座りをしてる猫が尻尾を足周りに巻きつければ、尻尾巻き座りになります。尻尾巻き座りをしている姿はとても上品で、まるで置き物のような印象を与えます。
尻尾巻き座りをしている場合は少し緊張感があるため、尻尾で大事なお腹を守っています。また寒い時に尻尾巻き座りをすることで、尻尾で体を温める保温の役割をしていると言われています。
「スコ座り」はお尻を床に付けて大きく足を広げてお腹を見せ、後ろ足を前にだらんと投げ出した座り方です。スコティッシュフォールドがよく見せる座り方なので、それが名前の由来となっています。
スコ座りは人間が腰を下ろした時に見せるポーズに似ており、可愛さがあることはもちろん、人間のおじさんのような姿にも見えるため、”おじさん座り”とか”おっさん座り”という愛称でも親しまれています。
スコティッシュフォールドによく見られる座り方ですが、そのほかの猫種でもリラックスしているときにやお腹や股のセルフグルーミングをする際にスコ座りをする猫もいます。
「横座り」は猫が4つの足を投げ出してお腹を見せている、横に寝ている状態の座り方です。横座りをしているときの前足は地面につけたままなのでスフィンクスポーズと同じですが、お腹から下の下半身が横に向いた姿勢となっています。
足を組んでいるように見える横座りは女性が足を崩して座るベタ座りに姿が似ているため、”お姉さん座り”という愛称でも呼ばれています。
横座りをしているときはお腹が丸見えなので、猫が心を許して警戒心がないリラックスしているときにみせる姿です。飼い主さんが優しく声をかけたり撫でたりしてあげるなら、さらに猫はリラックスすることでしょう。