犬が頭を押し付けてくるのには理由がある?

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犬は人間のように言葉を話すことが出来ません。ですから、人間に気持ちを伝えるために身体を使うことが多々あります。犬はいろんな仕方で飼い主さんに自分の意志を伝えようとしてきますが、その中の一つに「頭突き」のような行動があります。

愛犬と生活していると、頭を押し付けてくることがないでしょうか?普段からそのような仕草が頻繁にあるわけではないとは思いますが、愛犬の気持ちがその行動には秘められているはずです。

では、この頭突きのような仕草にはどんな意味が込められているのか、愛犬が頭を押し付けてくる理由について取り上げてみましょう。

頭をぐりぐりしてくる犬

皆さんの飼い犬はどのような仕草をすることがありますか?時には頭突きのような仕草で気持ちを伝えようとすることがあるのではないでしょうか。

わたしたちがリビングなどでくつろいでいると、のそのそとやって来ます。近くまで歩いてきたら、頭を突き出して私たちの身体にぶつけてきます。強い力で押しているわけではないので、怒っているわけではなさそうです。

頭をぶつけたあとすぐに頭を引きます。頭突きをやめたかと思えば、またすぐに頭をぶつけてきます。何度かこのような頭突きを繰り返すことがあるかもしれません。

犬によっては、頭突きの回数は1度だけでも、1度の頭突きがとても長いこともあります。頭をぶつけた後、しばらく擦るようにしてぐりぐりと頭を動かしてくるのです。しばらくすると、ぐりぐりをやめてこちらを見つめてくるでしょう。

この行為にはどんな意味があるのでしょうか?愛犬と一緒に生活していると、たまにこの頭突きを味わうことがあるはずです。

愛犬の気持ちを知って対応しよう!!

愛犬とのコミュニケーションを大切にしている飼い主さんは多いはずです。一緒に過ごすうちに、愛犬の小さい仕草一つで気持ちが分かってしまうことも多々ありますよね。

愛犬が頭を擦り付けてくる時も、何となく気持ちは分かっていることでしょう。今回はより正確に愛犬の気持ちを知るために、犬の頭突きの理由をご説明したいと思います。

「やっぱりそういう気持ちだったのか」と感じることも多いでしょう。また、「え?そんな意味もあったの?」とびっくりする場合もあるかもしれません。

いずれにせよ、犬の行動の意味を幅広く知ることは大切です。これからの愛犬との生活に役立ててみてくださいね。

犬が頭を押し付けてくる6つの理由とは

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頭突きみたいに犬が頭を押し付けてくる6つの理由をご紹介します。基本的には好意的な意図が含まれていますが、中には真逆なものもあります。愛犬の普段の態度などから、頭突きの時の正しい気持ちを推察してみましょう。

①飼い主さんに甘えている

愛犬が優しく頭をぐりぐりと押し付けてくるときは、ほとんどの場合飼い主さんに甘えています。飼い主さんとの深い関係性があってこその仕草でしょう。

きっと飼い主さんはこれまでに愛犬を深く愛してあげたのでしょう。コミュニケーションをしっかりととって、必要なこともしてあげていたに違いありません。

それゆえに飼い主さんがリラックスしているのを見て、甘えてきてくれるのです。そこには、愛犬の「一緒にいるね~」「近くにいてもいい?」と言う気持ちが表れています。

愛犬が甘えている場合は特定の要求がないことも多いです。何かをしてあげるとか、遊んであげるとかは考えなくても良いでしょう。そのままただ一緒に過ごしてあげるだけで、愛犬は満足してくれますよ。

②構ってほしい

愛犬が少し強めに頭突きをする時には、構ってほしいアピールなのかもしれません。

飼い主さんがテレビやお仕事に熱中している場合、愛犬は少し寂しくなるのでしょう。自分にも気を遣ってもらいたくて「僕の方も見てよ~」「僕にも構ってよ~」と頭を押し付けてくるのです。

甘えている行為に近い気持ちではありますが、より飼い主さんを独占したいという気持ちが強いかもしれません。飼い主さんに自分の方を向いてもらって、一緒に遊んでもらえるなら満足するでしょう。

愛犬の「構ってほしい」気持ちが強すぎる場合は、ワガママになってしまうこともあります。どんなことよりも自分の事を優先してほしいという気持ちになってしまっているのです。

ですから、強めの頭突きには適切な対応が大切になります。対応によっては構ってほしいアピールが激しくなってしまうこともあるでしょう。

③強い要求がある

飼い主に対して強い要求があるときに、犬が頭突きをしてくることがあります。もしかしたら、お腹が空いているのかもしれませんし、運動不足で遊びに連れて行って欲しいと感じているのかもしれません。またはストレスが溜まっていて、散歩に行きたいのかもしれません。

飼い主さんが愛犬のお世話を忘れてしまっていると、このように強い要求をしてくることがあるでしょう。

飼い主さんが愛犬に必要なものを与えていたとしても、強い要求をしてくることがあります。これはもうワガママの範ちゅうでしょう。構ってほしいアピールよりも更に強い気持ちです。

これはもしかしたら飼い主さんとの上下関係が正しくない場合があります。自分の立場が上だと勘違いしていると、飼い主さんにどんどん要求してくるのです。

ワガママで強い要求をしてくる犬は、普段からワガママな傾向が見えているはずです。おやつを過度に要求したり、無駄吠えをして飼い主さんを困らせたり、散歩のときに飼い主さんの言うことを聞かず、自分でルートを決めようとしたりします。

飼い主さんがゆっくりしているのに、走ってきて強い力で頭突きしてくるようであれば、正しく対応しなければいけないでしょう。

④頭を撫でて欲しい

愛犬の中には、飼い主さんに頭を撫でてもらうのが好きな子がいます。飼い主さんに頭を撫でてもらおうと、自分の頭を擦り付けてくるのです。「撫でて~」と可愛らしく頭を寄せられると、思わずその気持ちに応えたくなりますね。

犬の中には撫でてもらえるよう、自分の頭を飼い主さんの手のあたりに持ってくる子もいるほどです。そこまでしても撫でてもらいたいのですね(笑)

犬はどこを撫でられると嬉しく感じるのでしょうか?犬によってそれぞれ違いはありますが、特に多いのが顎の下から首まわりです。犬の顎の下を撫でてあげると犬はリラックスできるようです。

他にも、耳の後ろや耳の付け根辺りなども撫でられて嬉しい場所のようです。このあたりはコリや疲れがたまりやすい場所なので、犬もマッサージしてもらうと気持ちよく感じるのでしょう。

頭突きしてくる犬に多いのは眉間を撫でて欲しい子です。眉間にはリラックスできるつぼがあるようです。眉間を優しくなでてあげると、リラックスしすぎて眠くなってしまう子もいるほどです。

愛犬の一番好きな場所を知っているなら、その気持ちよさにハマってしまう子が増えるでしょう。「もっと撫でて~」と飼い主さんに頭を擦り付けてくるようになります。

⑤自分のニオイを付けている

猫たちは身体を擦りけることで相手にニオイを付けることが多いですよね。この行動は猫だけでなく犬にもあります。犬が頭を擦り付けてニオイを付けてきたなら、放っておいても良いでしょうか?

実はそうでもありません。犬が飼い主さんにニオイを付ける場合、それは飼い主さんを格下として認識している表れである場合があるからです。

犬は自分よりも下に見ている相手にニオイを擦りつける習慣があります。飼い主さんの身体に犬がニオイを付けているように感じたなら、しつけをしなおす必要があるでしょう。

普段から飼い主さんに対する態度がどのようなものか思い返してみましょう。飼い主さんを格下に見ているなら、飼い主さんに対して吠えたり威嚇行為をしたりすることでしょう。飼い主さんの命令も聞かず、要求をたくさんしてくるはずです。

このような関係は飼い主さんにとっても、飼い犬にとっても良いものではありません。正しい関係を取り戻すことが大切になってきます。

⑥頭がかゆい

単純に愛犬は頭が痒いのかもしれません。飼い主さんの頭で頭を掻いているだけかもしれません。頭を掻きたいので擦りつける力は強いはずです。こんな場合は飼い主さんの身体以外でも、たとえば床や壁に頭を擦り付けているかもしれません。

頭が痒い原因が分かるといいでしょう。もしかしたら、ダニやノミなどが痒みの原因になっているかもしれません。皮膚病の可能性もあります。あまりにも痒そうにしているなら病院で診てもらうのもアリです。


情報提供元: mofmo
記事名:「 犬が頭突きをしてくるのはなぜ?!犬が頭を押し付けてくる6つの理由と対策