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1.鬼を決めます。鬼以外の参加者は鬼から一定の距離をとります。参加者たちはスタートラインから鬼に近づきタッチすることで勝利です。
2.鬼は参加者たちの方向とは逆の方向を向きながら、「だるまさんがころんだ」という掛け声をかける。鬼は「だるまさんがころんだ」と言い終えるまでは参加者の方を見ることは出来ません。
3.参加者たちは、鬼が掛け声をかけている最中は動くことができる。鬼に出来るだけ近づいてタッチすることが目的です。
4.掛け声を言い終えた鬼は、参加者たちの方を見ることが出来ます。その際に参加者たちは動いていてはいけません。もし動いてしまって鬼にそれを指摘されたなら、鬼に捕虜にされてしまいます。
5.掛け声と振り向きを繰り返すことでゲームが進行していきます。すべての参加者が捕虜になると鬼の交代です。
6.参加者のうち誰かが鬼にタッチできるなら、それと同時に捕虜になっている参加者を含めすべての参加者は鬼からに逃げます。ただし、捕虜がいない状態でタッチされるなら鬼の負けとなります。
7.鬼はタッチされたなら「ストップ」と叫ぶことによって参加者たちの動きを止めることができます。その後限られた歩数だけ歩き、止まった参加者にタッチできます。
8.鬼がすべての参加者にタッチできると鬼の勝ちとなり、鬼交代です。すべてにタッチできなければ、改めて最初からゲームをやり直すことになります。
大人数でやるととても楽しい遊びですが、少人数でも意外と楽しいです。参加者たちは出来るだけ早く鬼の元に近づこうとするので、急にストップできず、動いてしまったりします。そうした光景は見ているだけでも面白いものです。参加者も鬼もどちらも楽しめる遊びだと言えるでしょう。
猫も「だるまさんがころんだ」をすることがあるであるのです。
私たちを鬼と見立てて、ゆっくりと近づいてきます。私たちが動きを止めたり猫の方を見たりすると、猫は自分の動きを止めて何もなかったように振舞います。私たちがまた活動しだすと「チャンス」とばかりにこちらに近寄ってきます。まさに「だるまさんがころんだ」ですね。
猫が自分から「だるまさんがころんだ」するのはどうしてなのでしょうか?
私たちがルールを教えたわけでもありませんし、教えたとしてもややこしいルールを把握できるはずもありません。それにもかかわらず、「だるまさんがころんだ」できるのはどうしてなのでしょうか?
次の項目では、猫が「だるまさんころんだ」をやる理由についてご紹介したいと思います。
Eric Isselee/shutterstock.com
猫が誰かに教わったわけではないのに、「だるまさんがころんだ」するのはどうしてなのでしょうか?実はその理由は猫の本能や習性にあったのです。
猫は「だるまさんがころんだ」して遊ぶときに、当然ですが人間の遊びをしているとは考えていません。「だるまさんがころんだ」を知らないのですから、当然ですね。では、猫は何をしているつもりなのでしょうか。
それは「狩猟ゲーム」です。猫は「だるまさんがころんだ」するときに「狩猟」しているつもりになっているのです。どうして猫が「狩猟ゲーム」すると「だるまさんがころんだ」になるのでしょうか?その秘密は、「だるまさんがころんだ」の遊びの特徴にあります。
・特徴①相手に動きを察知されないようにする
「だるまさんがころんだ」は鬼に動きを察知されないようにするための遊びです。鬼がこちらを振り返っているときに、いかに静かにして相手に動きを察知させないかがポイントになります。その部分がやっていて楽しい部分でもありますし、スリルを感じる部分でもあるでしょう。実はこのポイントが、猫の狩猟とほとんど同じなのです。
・特徴②相手に見つからないことがポイント
猫の狩猟は相手に見つからないことがポイントです。なぜなら、獲物を捕まえるためには獲物に逃げられないようにすることが大切だからです。音を立てながら堂々と近づいて行ったなら、すぐに見つかってしまい逃げられてしまうでしょう。
ですから、猫は獲物を狙っている時は見つからないよう細心の注意を払います。身体を低くしてゆっくりと近づきます。音を立てないことは大切です。もちろん、相手も自分をねらう捕食者には敏感です。ちょっとした音や雰囲気、ニオイでも何かが近づいていることを感じる場合があります。
そんな時に猫はどうするでしょうか。これ以上相手に察知されないよう、その場で動かず静かにするのです。
この一連の流れは何かに似ていませんか?「だるまさんがころんだ」にとっても似ていますね。鬼(獲物)に気付かれないよう、こちらを向いている時には動かず静かにするのです。
獲物の警戒が緩んだらどうしますか?こちらも行動を再開します。さらにゆっくりと近づいていくでしょう。警戒されたり何かを察知されたりしたなら静かにする→警戒が緩んだら、動きだす。この作業を繰り返すことによって狩猟も「だるまさんが転んだ」も進んでいきます。
・特徴③近づいて一気に距離を詰める
狩猟は獲物に十分近づくことができたなら一気に距離を詰めることが大切です。相手に近づきすぎると、存在を察知されて逃げられてしまいます。ですから、自分が走り出して獲物を捕らえることができるギリギリの距離まで近づくことが大切です。それができたなら、後は近づいてガブリ!!ですよね。
狩猟の決定的な部分も「だるまさんが転んだ」に似ていませんか?「だるまさんが転んだ」では、鬼がこちらを向いていない間にタッチしなければいけません。
参加者たちが近づいてくると鬼は警戒しますので、参加者が動いていないかチェックする時の目が厳しくなります。ローカルルールによっては、「だるまさんが転んだ」の掛け声も早くなってしまうこともあるようです。参加者は鬼の警戒が緩い位置を見定めて、一気に近づいてタッチします。
こうして考えると、狩猟と「だるまさんが転んだ」は最初から最後までとても似ています。猫が私たちや小動物などを、獲物に見立てて狩猟ゲームすることはよくあることです。それを見たわたしたちが「猫がだるまさん転んだしてる」と感じるのも当然なことですね。
飼い猫であっても狩猟本能は備わっています。飼い猫は獲物をとらえてごはんを食べる必要はありません。しかし、狩猟をする習慣は持ち合わせています。猫は幼いころから「狩猟ゲーム」をしてたくさんの事を学ぶでしょう。大人になっても「狩猟ゲーム」をすることはたくさんあります。遊びと言えないほど本気になることもあるのです。それは本能的なものだからです。
「狩猟ゲーム」は私たちの目から見て「だるまさんが転んだ」とも言えます。ですから、猫は本能的に「だるまさんが転んだ」が好きだと感じるのでしょう。
猫がだるまさんが転んだをやる理由を知ることが出来ました。ここまで考えると、猫と一緒に「だるまさんが転んだ」をしてみたいと思うかもしれません。次の項目からは、飼い主さんと猫で「だるまさんが転んだ」をする方法をご紹介したいと思います。