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性格:陽気で穏やか、作業を好むため訓練しやすい、繊細な一面もある
寿命:12~14歳
体重:18~29kg
体高:54~64cm
毛色:ラセット・ゴールド、ダーク・サンディ・ゴールド
値段相場:希少犬種のため日本国内では入手しづらく輸入の場合50万円前後
犬の品種の認定や犬種標準の指定を行うジャパンケネルクラブによると、ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは非常に古くから存在していたとされています。ハンガリーの遊牧民がショートヘアード・ハンガリアン・ビズラの祖先を狩猟犬として用いていた説が有力で、長年ポインターとして活躍してきた犬種です。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは陽気で穏やかな性格をもち、協調性もあります。遊ぶことが大好きなので、飼い主との作業を好むためしつけもしやすい犬種でしょう。人懐っこく、愛情深いので家庭犬として最適です。
一方運動不足によってストレスがたまると、気性の荒さが垣間見えることもあります。ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラが満足できるよう十分な運動が必要です。
見た目が似ている犬種に、ローデシアン・リッジバッグやワイマラナーがいます。ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラと同じくポインターとして活躍する犬種です。これらの犬種との違いは、ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラの方が小柄でスレンダーな体型をもつことや目や鼻の色が赤茶褐色であることです。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは大型犬に属し、平均寿命は12~14年です。大型犬の平均寿命が約12年なので、大型犬にしては寿命が長い犬種といえるでしょう。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラの平均体重はオスなら20~29kg、メスなら18~25kgです。個体差はあるもののオスの方が体格がよいです。
スレンダーな体型ですが、筋肉質で逞しい印象のスタイルです。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラの平均体高はオスなら58~64cm、メスなら54~60cmです。ジャパンケネルクラブによると体高を大型にするのは望ましくなく、上記の中間値を理想のサイズとしています。
ジャパンケネルクラブで認められている毛色は、赤褐色をおびたラセット・ゴールド、ダーク・サンディ・ゴールドです。
レッドやブラウンがかった極端に明るい色は、望ましくないとされています。
ラセット・ゴールドWaldemar Dabrowski/shutterstock.com
fotografos/shutterstock.com
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは大型犬なので、生後約18カ月で成犬になります。体の大きさは生まれたときに比べ、約100倍に成長します。
※成犬とは身体的な成長が止まることです。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは、狩りの際鳴き声で獲物の場所を知らせるポインターとして活躍していた犬種です。その本能から鳴き声や遠吠えなどで気持ちを表す傾向があります。
しつけを怠ると無駄吠えにつながるので、子犬の頃からしっかりしつけを行うことが大事です。
病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
股関節形成不全 | 股関節が正常に形成されず、歩行に異常が現れる。大型犬に多い。 | 約40万円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラの成犬がかかりやすい病気病名 | 時期や症状 | 治療費 |
---|---|---|
皮膚炎 | 何らかの原因によって皮膚が炎症を起こし、痒みや湿疹などの症状が出る。 | 約1万円 |
外耳炎 | ダニやカビなどさまざまな原因によって耳の中が炎症を起ず。耳垢が増えたり、痒がったりする。 | 約3千円 |
※症状や病院によって金額は変わってきますので、かかりつけの動物病院で確認してください。
気温が22~23度、湿度が60%を超えてきたら熱中症に注意する必要があります。比較的暑さに強い犬種ではありますが、暑い時間の散歩を避ることはもちろん、散歩の際は水分補給をしっかり行いましょう。
真夏以外でも温度が上がる可能性のある車内や、室内でエアコンを付けずに置いておくことも熱中症を引き起こす原因になります。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは短毛のシングルコートなので、体臭の少ない犬種です。しかし、お手入れを怠るとニオイの原因になります。定期的なシャンプーはもちろん、汚れた際に固く絞ったタオルで拭いてあげるだけでもニオイ予防になります。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは、飼い主の愛情を常に感じていたい犬種なので室内飼いが基本です。活発でよく動くため、飼育にはある程度のスペースが必要になります。
短毛でスレンダーなショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは、寒さに弱いうえ硬い床で寝ると皮膚や関節を傷める恐れがあるため、寝具には柔らかいクッション等が必要です。
運動量を必要とする犬種なので、朝晩1時間ずつ運動する時間をとります。散歩だけでなく、ときにはドッグランで思いきり走らせるのも良いです。嗅覚が優れ、飼い主との作業を好む犬種なのでボール探しをさせても喜びます。ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラを飼うには、体力や時間に余裕にないと難しいでしょう。
一方、神経質で繊細な一面もあるので、乱暴な扱いを受けたり不適切な環境に置かれたりすると体調を崩すことも。留守番が多い家庭での飼育も向きません。ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラの性質をしっかり理解し、飼育環境を整える必要があります。
基本的にはライフステージに合った栄養素が含まれているドッグフードを与えます。皮膚炎を起こしやすいショートヘアード・ハンガリアン・ビズラには、良質なタンパク質を含むドッグフードがおすすめです。合成添加物にアレルギー反応を起こす個体が多いので、無添加のものもおすすめです。
フードの種類によって給餌量は異なりますが、子犬の場合は1日摂取量を3~4回に分け、ふやかして与えます。
成犬になれば基本は1日2回、犬の体調を確認しながら与えましょう。
犬が食べてはいけない食べ物 | ネギ類全般(にんにく、ニラ、玉ねぎなど)・ぶどう類全般・チョコレート・キシリトール・生の魚介類(魚、イカ、タコ、エビ、カニ)・鶏の骨・アボガド・ナッツ類全般 |
犬は避けたほうがいい食べ物 | ほうれん草・生肉・香辛料・にぼし・のり・生卵・生野菜・牛乳・ココナッツオイル・干しあんず |
上記は代表的な食べ物を記載していますが、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
また犬が苦手な食べ物として、犬は臭覚が優れているため酸み・辛み・苦みに対する感覚がとても敏感で、においを嫌がります。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは下毛のないシングルコートです。滑らかな短毛が密集して生えていますが、換毛期はなく抜け毛も少ないでしょう。
お手入れは柔らかいラバーブラシを用いて、週に数回ブラッシングする程度でよいです。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは体が大きいので、時間と手間はかかるでしょうが自宅でのシャンプーが可能です。
子犬がシャンプーを嫌がる場合は、無理をせず日を分けて洗います。10分程度を目安にして、手際よく済ませることが大切です。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは、体力があり運動量を必要とする犬種です。散歩も好きなので、朝晩1時間ずつ1日に2時間程度の散歩時間が必要になります。
ときにはドッグランで思いきり走らせたり、ボール遊びをしたりするのも運動不足解消に効果的です。泳ぐのも得意なので犬用プールや川などで泳がせると喜ぶでしょう。
運動量が足りないとストレスが溜まり、攻撃的になったり問題行動を起こしたりする恐れがあります。
Katho Menden/shutterstock.com
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは、利口なのでしつけがしやすい犬種です。
しかし個体によってはしつけに時間がかかることもあります。トレーニングがうまく進まないからといって、怒鳴ったり体罰を与えたりするのは絶対にやめましょう。
トイレのしつけは、犬を迎えたらその日から始めるべきしつけの1つです。トレーニングが遅れると、犬はどこで排泄してもよいと覚えトイレを認識できなくなります。
1歳を過ぎた成犬でもトイレのしつけは可能です。ただし、犬は自分の寝床ではトイレをしない習性をもちます。成犬の場合は寝床とトイレを離した方がトレーニングがスムーズに進む可能性が高いです。
また、犬はきれい好きのため汚れたペットシーツでは排泄をしません。多頭飼いの場合はトイレの数自体を増やしたり、汚れたペットシーツはすぐに取り替えたりする必要があるでしょう。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラの大きな体に合ったサイズのトイレを用意することも大切です。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは鳴き声で気持ちを表す傾向があるため、無駄吠えのしつけは必須です。
しつけを怠ると要求を通すために吠えるようになる犬もいるので、子犬のときから吠えないようにしつけることが大事です。
人懐っこく子どもにも優しいショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは、噛みにくい犬種です。しかし運動不足や愛情不足によってストレスを感じている個体の場合、噛むこともあります。
思わぬ事故やトラブルを防ぐため、子犬の頃から噛まないようしつけることが重要です。
「待て」は犬の自制心を育て、さまざまな場所で役立つコマンドです。狩猟犬として活躍していたショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは、動くものを追いかける習性があります。飛び出し事故を防ぐためにも、待てのしつけは必須です。
ショートヘアード・ハンガリアン・ビズラは飼い主との時間を必要とする犬種なので、留守番は苦手です。なるべくなら留守番は控えることが望ましいでしょう。
留守番中犬が安心して過ごすためにはトレーニングが必要です。まずは短時間の留守番で慣らしていきましょう。
犬という生き物は、いい香りがしたりすると食べ物じゃなくても口に入れてしまいます。
でも、犬には食べさせてはいけない食べ物も存在します。食べてしまうと命の危険もあるので要注意です。
今回は、そんな食べ物を食べてしまった時の対処法も合わせてお話していきます。
https://mofmo.jp/article/19619