犬は怖がりの動物でいろいろなものに対して怖がります。特に怖がり癖のある犬もいるので、中には困っている飼い主さんもいるはずです。特に子犬の時期は新たな環境に慣れずに、いつまでも怖がっていることがあります。

では犬が怖がりになるのはなぜでしょうか?何に怖がっているのでしょうか?何か対処策がありますか?

今回はそんな犬の怖がりについて紹介したいと思います。

犬はもともと怖がり

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犬は元々怖がりの動物です。

自然界の中で生活する動物は外部にたくさんの敵がいます。命の危険があるため悪く言えば怖がり。でも危険な野生の中で生き抜くために用心深い性格になっているということもできるでしょう。そう考えると犬が怖がりになるのも納得できるのではないでしょうか?

ですから怖がってしまうのは仕方がないとして、過剰に怖がらないようにしつけすることができます。

犬が「人や他の犬」を怖がる原因

犬は人間と共存してきて、人間のよきパートナーとなってきました。ですから基本的には人間や他の犬、動物とも仲良くすることができます。しかし中には人や他の犬を怖がる犬もいるのは事実です。

どうして人や他の犬を怖がってしまうのでしょうか?

早い時期に家族と離れた

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犬にとって生後約12~14週の時期はとても大切な時期です。普通この時期にいろいろな経験を通して学ぶことがたくさんあるのです。母犬や兄弟犬と共に時を過ごすことによって他の犬とのかかわり方を学んでいきます。例えば子犬がじゃれてきて噛むことがあるでしょう。しかしもしも噛む力が強くて痛い場合は、母犬や兄弟犬が噛むと痛い。ということを教えます。こうした繰り返しによって子犬は他の犬との接し方を学んでいくのです。

しかしこの大切な時期に母犬や兄弟犬とかかわりを持たないと、こうした大切なことを学べないのです。

そして早い時期に母犬や兄弟犬と離されてしまった子犬は、比較的神経質で怖がり癖を持った犬になる傾向があります。なぜならこのいろいろなことを吸収する時期に、人間や他の犬と接する機会がないと、人や犬とのかかわり方がわからず、慣れることができないからです。

社会化ができない

「社会化」とは人間社会の中で生活をして、いろいろなものに接し、慣れることを言います。

社会化も生後12~14週の時期に学びます。この時期に他の犬や人間と接することで、必要なことを学んでいきます。特にこの時期の仔犬は好奇心が多く、いろいろなものに接したがります。たくさんの物事に積極的に接することで豊かな個性を持つことができます。

しかしこの大切な時期に誰にも接しないでいると社会性が欠如してしまい、怖がり癖を持った犬になってしまいます。

虐待された経験がある

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これは非常に悲しいことですが、過去に人間から虐待を受けたことのある犬は、人間に対して怖い思い出を持っています。他の犬から攻撃されることもトラウマとなるでしょう。

さらに虐待ではありませんが、かわいい仔犬に興奮した好奇心旺盛な子どもたちが、執拗に追いかけまわすことも仔犬にとっては怖い思い出になってしまうこともあります。

こうした出来事によって人や他の犬に対して恐怖心を持つことがあります。

いろいろな経験を通して学んでいく時期の子犬期は、良いことも怖いことも吸収してしまうため、子犬期に怖い経験をすると人や犬に対して怖がるようになります。

犬が「音」を怖がる原因

犬は聴覚が人間の何倍も優れているため、「音」にとても敏感です。そのため人間にとっては何ともない音でも、犬にとっては怖い音になることがあります。

どんな音が犬にとって怖い音でしょうか?どうしてでしょうか?

初めて聞く音

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犬は初めて聞く音に恐怖を感じることがあります。特に自然界には存在しない音です。

海の波の音、風によってなびく木の葉の音、水の流れる音など自然界の音は問題ありませんが、犬は自然界にない複雑な音を怖がる傾向があります。例えば機械のエンジン音があげられます。

私たち人間は機械のエンジン音も何の機械か、どうしてそんな音がするのかなどわかっており、聞きなれた音となっていますが、犬にとって機械とは何かわかりませんし、どうしてそんな複雑な音がするのかもわかりません。そのため初めて聞く音には恐怖心を感じることがあります。

大きな音

犬は人間の何倍も聴覚が優れています。音が聞こえる範囲は人間の4倍、大きさは6倍といわれています。ですから人間にとってそこまで大きな音ではなかったとしても犬にとってはとっても大きな音に聞こえるのです。

人間に聞こえない高い音も聞こえてしまうため、恐怖心を感じることがあります。

音に対するトラウマ

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犬は記憶するときに音と一緒に記憶することがあります。ですから嫌な出来事、怖い出来事があった時に聞いた音を聞くと、嫌な怖い思い出が思い出され怖がることがあります。

例えばドライヤーを使って乾かしているときに近づけすぎてやけどをしてしまった場合、ドライヤーの音とやけどの痛さがセットで記憶され、ドライヤーの音を聞くたびにやけどの記憶が思い出されて怖がるようになるかもしれません。

特に子犬期に経験した怖い出来事と音がトラウマになりやすいでしょう。

社会化不足

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上記でも見たように生後12~14週は社会化を身に着ける大切な時期ですが、この時期に外の世界との接触がなく、いろいろな音を聞かないでいると、ちょっとした音にも敏感になって怖がるようになります。

本能

犬が音を怖がる原因は「本能」も関係しているのではないかともいわれています。

例えば雷の音、花火の音を嫌がる傾向がありますが、これらは本能的に雷や花火が危険だと感じ取っているのではないか。ということです。


情報提供元: mofmo
記事名:「 犬の怖がりは治せる?克服させるための対策方法のまとめ