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基本的に犬の毛にはトップコートとアンダーコートという2種類の毛があります。トップコートはオーバーコートとも呼ばれます。これは日本語では上毛のことで、主に表面に生えている太くて固めの毛のことです。この毛は皮膚を保護するためにあります。一方オーバーコートの下にある毛をアンダーコートと呼びます。こちらは細くて柔らかいのが特徴です。こちらは保温や保湿の役割を担います。犬の中にはオーバーコートだけあってアンダーコートがない種類のものがいます。このような犬の犬種をシングルコートと呼びます。シングルコートの犬には以下のような種類がいます。
一方オーバーコートもアンダーコートもどちらも持っている犬のことはダブルコートと呼びます。このような犬種の場合は二重構造の被毛があります。代表的な犬種は以下の通りです。
基本的には犬の被毛の種類別のカテゴリー分けは上記のようになります。犬には人間よりも一つの毛穴から生える毛の量がはるかに多くあります。ざっと5倍ほど多い時もあります。ダブルコートの犬種の場合、春と秋の年2回アンダーコートが生え変わります。アンダーコートが増えたり減ったりすることで体温の調整を図っています。一方シングルコートの犬種では換毛期がありません。とはいえ全く毛の生え変わりがないわけではなく、一年の流れの中で少しずつ毛が生え変わります。ただしダブルコートの犬のように夏の毛や冬の毛と言った明確な違いはありません。
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犬の被毛の色は変わることがあります。ずっといつも同じ色だと思ってるでも人もいるかもしれませんが、実際は様々な理由で変色します。色が変わる理由として代表的なものは以下の通りです。
1褪色する
2成長
3加齢現象
4ケガやストレス
5病気
ではそれぞれの理由の詳細を見てみましょう。
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まずは褪色についてです。褪色とは言葉そのまま色があせることです。この褪色現象が起きやすい犬種はトイプードルです。トイプードルは人気が高い犬種の一つですが、わりと色が変わりやすい犬として知られています。基本的には白、黒、銀の33つがプードルの被毛の本来の色と言われています。しかし繁殖作業を経て、最近ではクリーム、赤、アプリコットなどの色も出てきました。しかしこのような色素は安定性が少ないため、成長していくにつれて色があせてしまう傾向があります。そのため被毛の色が変わってしまいます。
具体的な説明としては、メラニン色素の変化による褪色です。メラニンは紫外線吸収によって色素を作るほか、皮膚を紫外線による炎症から守る役割も果たします。メラニンの種類には、ユーメラニンとフェオメラニンの2種類があり、どんな比率になるかによって色が決まります。メラニンを作るためにはチロシンとフェニルアラニンというアミノ酸が必要となります。そのためもしこれらのアミノ酸が不足していると退色します。さらにほかの栄養素であるミネラルが不足した時にも同じです。トイ・プードルの褪色予防のためには栄養素バランスが良いドッグフードを与えることが重要です。ちなみにチロシンは、肉や魚、卵、乳製品や大豆製品にたくさん含有されています。トイプードルの褪色に関しては以下のようなコメントがありました。
プードルは毛色、鼻の色等、色抜けし易い犬種らしいです・・・。ブラックプー及びホワイトプーは元々の原色種ですので色抜けし難いらしいですがレッド&ブラウン系、シルバー系は、品種改良して作り上げた毛色ですので色抜けは否めないそうです出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1352180678
プードルは退色しますが、血統によっては年々濃くなる子も居ます。血統書を見て下さい。両親がブラウンだと退色が早く、3代祖にシルバーが入っているとそれに輪をかけて退色が酷くなります。出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1352180678
我が家のトイプードル(4歳 ♂)父親→クリーム 母親→ブラウン購入時(3ヶ月)→茶色 現在→紅茶色(アプリコット?)のように、だんだん退色しましたよ。ところどころ白もあります。きれいなので、大満足ですよ!出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1352180678
このようにトイプードルは褪色が起こりやすい犬種として知られています。とはいえ褪色しやすいといっても汚らしくなるわけではありません。毛色については飼い主ごとに好みもあるでしょう。褪色の仕方によっては飼い主が好きな毛色変化ということもありえます。またコメントにもあるように、遺伝によって色の変化に違いが出ることもあるようです。
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成長が理由の場合もあります。これは突然変異やほかのネガティブな要因ではなく、本来の変化です。ほとんどの犬は成長とともに被毛の色が変わります。色素が濃くなったり、色の柄がはっきりしはじめたりします。さらには全体ではなく一部分だけ色が変わる犬もいます。代表的な成長による色変化の例をあげると、例えばマルチーズがあげられるでしょう。マルチーズは「尻尾だけ、背中だけ」というように一部分だけが変わる現象が多くみられる犬種です。また人気が高いチワワは、明るい色だったのに濃い茶色に変化することがある犬種です。またシーズーやパピヨンは模様が大人になるにつれてはっきりしやすい犬種です。この点については以下のようなコメントがありました。
うちには10歳と5歳のシーズーがいますが、毛の色がどんどん変わって濃くなっている気がします。気がするってより、濃くなってます!真っ白だった子のほうは、クリーム色っぽい模様がだんだん出てきたと思ってたら、今はけっこう濃い茶色の模様に。顔も真っ白だったのに、茶色い毛が出てきてます。出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1177797831?__ysp=44Oe44Or44OB44O844K6IOiJsiDlpInjgo%2Fjgos%3D
我が家もシーズー飼いです。確かに歳をとって来ると色が濃くなって来ますね。年齢によって色が変わるみたい。子犬の頃は黒く隈取りしたみたいな顔でしたが段々と白くなってきて一歳位から真っ白でしたね。出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1177797831?__ysp=44Oe44Or44OB44O844K6IOiJsiDlpInjgo%2Fjgos%3D
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別の理由は加齢です。人間でも加齢によって髪の毛が白くなることがありますが、犬でもそれは同じです。加齢によって新陳代謝が減少をしていたりホルモン機能が低下してしまうと、被毛関連の変化が生じます。 白髪が増えたり髭が白くなったりするとしたら年齢によるものと考えられるでしょう。ただし年齢がまだ若いのに白髪が増えるようであれば、一度獣医師に相談しても良いかもしれません。加齢による色の変化については以下のようなコメントがあります。
疾病や加齢により毛艶が悪くなったり、白髪が出たりもします。年齢が若い犬の毛艶が悪い時には、疾病を疑い、獣医師に相談する事が賢明だと感じます。我が家のダックスは11歳ですが、以前よりも若干毛艶が悪くなった気もします。出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13106540768
子犬のときの毛色は、成犬と違う事が意外に多いですね。近所のミックスは、黒かったので黒から「くーちゃん」だったのに、白いわんこになりました。大変身です。純血の犬でも銀がかった、色だったのに普通のクリーム色になっちゃったとか、茶色だったのにクリームっぽくなっちゃったとか。うちの犬も、顔の色が変わってしまった。これは白髪だと思うけど。出典:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1013118555