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ここでは、国内外問わず人気なジャパニーズボブテイルの基本情報を紹介していきます。
特徴や性格、その魅力、どんな種類の猫をペットとして飼おうかと悩んでいる方は参考にしてください。
さらに、ジャパニーズボブテイルにおすすめのキャットフードも紹介します。
まずは、ジャパニーズボブテイルの起源や特徴、その歴史について取り上げていきます。
原産国は、その名の通り日本です。
昔から日本にたくさん生息している、まさに土着の猫種です。
ただし、その起源についてははっきりとしたことが解明されていません。
古い記録には、9世紀に宮中で飼育されていた黒猫や、10世紀ごろに「唐猫」と述べられている贈答された猫が出てきます。
それよりも前に日本に猫が存在していたかどうかを示す資料がないため、もともとは中国から輸入された猫である可能性があります。
いずれにせよ、現代では、日本でよく見かける古来からの日本土着の猫種として、ペットとしても人気を集めています。
招き猫のモデルになったとも言われています。
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最大の特徴でもあり、チャームポイントでもあるのは、短い尻尾です。
くるっと丸まったポンポンのようなしっぽは、伸ばして測っても7cm以下が通常の長さで、まれにですが10cm以上の長さのしっぽを持つ猫もいます。
しっぽの関節に可動性がないので、くるっと丸まったまま固定されています。
体全体が筋肉質でほっそりしたスリムな体つきも特徴の一つです。
首からしっぽの付け根までと、肩から前肢までが垂直なので、横方見ると長方形を連想させるような体型です。
首もがっしりしていて、頭部はゆるやかな三角形です。
鼻筋が通っていて、耳の先はまるくなっています。
目の特徴は、大きめの楕円型で、目の色は様々です。
左右違う色の目、オッドアイを持っている子もいます。
平均寿命は、12歳~15歳です。平均体重は、3kg~5.5㎏と、中型のフォーリンタイプの猫種です。
ペットとして人気な代表的な毛色は、ホワイト、レッド、トーティシェルや、ホワイト&レッド・ホワイト&ブラックの2色、または三毛(キャリコ)です。
被毛の長さは、短毛タイプと長毛タイプの両方があります。
長毛タイプは突然変異によって存在するようになりました。
いずれのタイプの被毛でも、毛質がなめらかで絹のような触り心地です。
毛は抜けにくいという特徴は、飼い主さんにとってうれしいポイントです。
前記のとおり、ジャパニーズボブテイルは古くから日本国内いたるところに生息する土着の猫です。
宮中や貴族などの家では、紐をつけて大切に飼われていましたが、家を抜け出し自由の身となり、野良猫として全国に広がったのでは、と言われています。
1960年代になって、短いしっぽ、ネズミ捕りとしての仕事をこなす、この中型のがっちりした猫を気に入ったアメリカ人女性が、アメリカの友人につがいの日本猫をプレゼントしたことで、海外でもこの猫種が知られるようになりました。
戦後になると、ペットとして海外の品種が輸入されるようになりました。
当時は、習慣として猫が放し飼いにされることが多かったため、輸入された洋猫と土着の野良猫の混血が増えるようになりました。
そこで、日本古来の猫種を保存する活動が、作家でもあり動物学者でもあった平岩米吉のていようによって、1970年代に始まります。
1976年に米国の猫血統登録団体CFAによって、ジャパニーズボブテイルとして猫種認定され、さらに世界に知れ渡ることとなりました。
ジャパニーズボブテイルの子猫の販売価格は、17万円前後と言われています。
日本に多く生息する猫ですが、ペットショップで販売されていることが少ないので、直接、ジャパニーズボブテイルのブリーダーと直接連絡を取って、出産情報や子猫情報を得ることがおすすめです。
里親を募集していることもあるので、ネットやペットショップ、里親を探す団体などとコンタクトをとって調べてみるのも一つの方法です。
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ペットとして家に迎えるにあたり、性格を知ることはとても大切です。
もちろん、人間と同じで、それぞれの猫によって個性があり、性格も品種によって決めることができませんが、ジャパニーズボブテイル種全体に見られる性格について紹介します。
優しく穏やかなので、ペットとして飼いやすい品種です。
気質の激しいタイプの猫種と比べると、猫を飼うのが初めてのご家庭にもおすすめです。
「猫は家につく」と言われますが、ジャパニーズボブテイルは順応性が高く、引っ越しなどによる環境の変化にもすぐ慣れてくれます。
仕事柄、転勤が多いご家庭でも飼いやすい猫種ということができます。
また、順応性が高いので、他のペットとも仲良くなってくれるので、多頭飼いにも向いています。
飼い主も含めて、他の猫や他の動物がいても溶け込みやすく、すぐに仲良くなれる性格です。
争いを好むタイプの性格ではないので、すでに何匹かほかのペットを飼っているご家庭で飼い始めるとしても、問題はないでしょう。
賢くて物分かりがいいので、トイレトレーニングのしやすいというのが飼い主さんにとってうれしいポイントです。
なので、根気強く教えると芸を覚えさせることも可能で、リードをつけて犬のように散歩に連れていくことも可能です。
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賢さと相まって、遊びが好きなので、少し頭を使うようなおもちゃや魚のルアーを追いかけるようなおもちゃで遊ぶことができます。
猫と言うと、一緒に遊びたくても気分が乗らなければあまり一緒に遊べないイメージですが、比較的一緒に遊ぶことのできる猫種です。
お子さんが一緒に猫ちゃんと遊びたいというご家庭でしたら、特におすすめです。
べたべたと甘えてくることは少ないタイプの猫のようですが、さみしがり屋の一面があるので、たまに甘えん坊になって近寄ってくることがあります。
そして、さまざま鳴き声のトーンを持っていて、かわいい声で甘えてきます。
おしゃべり好きですが、鳴き声がうるさくてわずらわしいということはないので安心してください。
飼い主の呼びかけや言葉にも良く反応してくれます。
頑固な性格を持つ子が多いと言われています。
なので、キャットフードの種類を変えたり、家具を変えたり、配置を変えたりするときは、注意してください。
慣れた人に対しては人懐っこい性格ではありますが、初対面の人や、あまり慣れていない人には神経質になりやすいので、飼い始めはいきなり距離を縮めようとするのではなく、徐々に距離を詰めてスキンシップを図るようにしましょう。
猫にしては珍しく、水で遊ぶのも好きで、水槽や池に手を入れたり、蛇口の水を自分から飲みに近づいたりします。
なので、飼っている方は水遊びができるようにしてあげるといいかもしれません。