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台所や庭を見回してみると、思った以上に刺激物がたくさんあるものです。
ワンちゃんに与えるべきでない刺激物をしっかりと把握して、ワンちゃんの手の届かない場所に保存するようにしたいものです。
今回はワンちゃんに与えてはいけない刺激物をいくつかご紹介したいと思います。
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どうしてワンちゃんに刺激物を与えてはいけないのでしょうか?
ワンちゃんたちにとって刺激物は身体に合わないこと多く、ワンちゃんに体調不良を引き起こしてしまうことがあるからです。
人間のごはんや、販売されている人間用の商品には刺激物がいくらか含まれています。
中には辛さなどの刺激を特徴とした商品があります。
ですから人間用の食品をあたえることには十分注意しないといけませんね。
もちろん、ワンちゃんが刺激物を食べたからといって必ずしも問題が生じるとは限りません。
特に少量の刺激物であれば問題があらわれないことも多いでしょう。
ですから、少量の刺激物を食べてしまっただけであれば、まずは、その後の様子を観察してみるようにしましょう。
これから、ワンちゃんに与えてはいけない刺激物をいくつかご紹介したいと思います。
刺激物としては基本的に香辛料が当てはまるでしょう。
これらは台所周辺に置いてあることが多いです。
香辛料に加えて、ネギ類なども刺激物として含めることが出来るかもしれません。
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唐辛子には「カプサイシン」という辛み成分が含まれています。
この「カプサイシン」には肥満防止・食欲増進・整腸作用があるとされています。
しかし、この成分はワンちゃんの胃腸を刺激してしまい、内臓に負担をかけてしまうことがあるのです。
唐辛子は人間用の食品・お菓子などによく用いられています。
単に調味料として刺激を加えるだけでなく、唐辛子のもつ「辛さ」を楽しむために多用されています。
人間でもそうした食品をたくさん食べ過ぎるなら、腹痛や下痢などが生じてしまうでしょう。
ワンちゃんが誤って食べてしまうことがないようにしたいですね。
ワンちゃんのしつけ補助用品として「唐辛子スプレー」などを見たことがあるかもしれません。
しつけ用のスプレーは噛み癖のあるワンちゃんに用いることが出来るものです。
家具などを噛んで困ってしまう場合、その家具に、しつけ用スプレーをふきかけることができます。
ワンちゃんは刺激を感じて、噛みつくことがなくなるのです。
ワンちゃんの健康の面からすると、こうしたスプレーを使用することは問題ないのでしょうか?
正しい用い方をしていれば、問題ないでしょう。
唐辛子スプレーに含まれている唐辛子の成分はとても少量です。
ワンちゃんが舐めてしまっても健康を害することはないでしょう。
しかも、このスプレーは舐めさせるためのものというよりは、嫌がるようにするためのものです。
ワンちゃんが積極的に体内に取り入れることもないので、不安に感じる必要はなさそうですね。
ワンちゃんがたまねぎを食べさせてはいけないことはよく知られていますよね。
玉ねぎには「アリルプロピルジスルフィド」という成分が含まれています。
「アリルプロピルジスルフィド」がワンちゃんの体内に入るなら、ヘモグロビンを酸化させてしまい、結果として貧血を引き起こしてしまうのです。
この「アリルプロピルジスルフィド」はたまねぎ以外のネギ類にも含まれています。
長ネギ、ニラ、にんにく、らっきょうにも含まれているので、同様の注意が必要です。
たまねぎはわたしたち人間の生活の中で非常に身近なものです。
多くの商品に用いられていますし、私たち自身が調理することも多いのではないでしょうか?
調理中に玉ねぎを切っていて、いくつか床に落としてしまうことがあるでしょうか?
その瞬間ワンちゃんに食べられることがあるかもしれません。
また、ネギ類がたくさん含まれた料理をワンちゃんが食べてしまうこともあるでしょう。
ワンちゃんを飼っている人はたまねぎの調理中、調理後も十分気を付けてあげましょう。
また、たまねぎの保存場所にも気を付けましょう。
ワンちゃんが自分からたまねぎを食べることは少ないかもしれませんが、興味本位で口に入れることがないとは言い切れません。
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にんにくは人間にとって「元気の源」という印象がありますよね。
健康食品としてもよく使用されていますが、特有の刺激があることでも知られています。
にんにくの強い香りと成分は世界中の人から愛されています。
しかし、ワンちゃんにはそのニンニクも刺激が強すぎます。
ニンニクには有機チオ硫酸化合物が含まれているからです。
ワンちゃんたちのためのサプリメントには「にんにく」が用いられているものがあります。
この有機チオ硫酸化合物がしっかりと除去されているかどうかを調べてから使用したほうが良いでしょう。
ニンニクは様々な商品に含まれています。
またにんにくをすりおろしたチューブや、スライスしたもの、乾燥ニンニクなど、さまざまなバリエーションがあります。
その分、ワンちゃんの口にも入らないよう注意したいものですね。
ワンちゃんたちにとって、からしも刺激物となり体に良くありません。
和からし、マスタードなどからしにもいくつか種類がありますが、刺激があることにはかわりません。
少量であれば問題がない場合も多いですが、からしがワンちゃんに良い影響を与えることは無いので、避けるに越したことは無いでしょう。
からしはワンちゃんたちが好む味の濃い食べ物によく使用されています。
ホットドッグやハンバーガーなどのファーストフードにもたくさん含まれています。
余ったものをワンちゃんが食べてしまうことがないようにしたいですね。
わたしたち人間が使用する調味料の中でも、こしょうはとても使用頻度が高いものです。
大抵の家庭にはこしょうが備わっているでしょう。
こしょうもワンちゃんに悪影響を与える刺激物です。
こしょうは少量の粉末でも鼻の奥が刺激されてくしゃみが出てしまいますよね。
食材に少量振りかけるだけでも良いアクセントとなります。
つまり、こしょうは少量でもかなりの刺激が備わっているということなのです。
もちろん、ワンちゃんたちはこしょうの香りを好んではいないでしょう。
自分から欲しがることはほとんどないかもしれません。
しかし、特に幼いワンちゃんたちは好奇心が強く、こしょうを舐めてしまうこともあるでしょう。
こしょうは粉末になっているものから、砕く前のこしょうも販売されていますよね。
調理の寸前で粗挽きしたこしょうを使用することも多いかもしれません。
こしょうが入った容器を倒してしまうことがあるでしょうか?
床などに散らばったこしょうをそのままにしておくなら、ワンちゃんの口に入ってしまうかもしれません。
身近なものだからこそ、扱い方と保存場所には注意したいものですね。
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少量でもツーンと鼻に抜ける刺激が特徴的な調味料です。
お刺身、お寿司、蕎麦などの日本食と共によく食べることが多いのではないでしょうか?
わさびをワンちゃんに与えることは無いでしょうが、食べてしまうなら、やはり危険があります。
ワサビは唐辛子と同様しつけに用いられることがあります。
こちらも噛み癖防止のために家具などに塗り付けておくことが出来るようです。
ワンちゃんが家具に噛みついたときに塗られているワサビにびっくりするのです。
びっくりさせることにより、噛みつくことを恐れ、徐々に噛み癖が治っていくのです。
獣医さんの中には噛み癖防止のためにこの方法を勧める方もいるようです。
しかし、大切なのは専門家にしっかりと量や方法を教えてもらうことです。
ワサビがワンちゃんにとっての刺激物であることにはかわりありません。
しつけとして用いる時にも、大量摂取することがないよう見守りましょう。
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ショウガもわたしたちにとって身近な食べ物ですよね。
ショウガには辛み成分が含まれていて、それらが刺激をあたえます。
ショウガの成分は身体をあたためる作用があることも知られており、特に寒い時期などはショウガが用いられることが多くなるのではないでしょうか?
ショウガには「ジンゲロール」という辛み成分が含まれています。
このジンゲロールによって刺激と体が温められるのです。
ジンゲロールを摂取することで血流が促進されます。
この効果によって冷え性対策、免疫力向上のためによく用いられます。私たちにとってとても有用な食物なのですね。
こうした利点から、ショウガをワンちゃんのごはんに加える方もいるようです。
ショウガは他の刺激物よりは良い効果を期待できます。ですから、大量に与えなければ大きな問題は生じないでしょう。
もちろん、刺激物であることにはかわりません。
ワンちゃんたちによっても、許容量が異なります。
与える際には少量ずつ増やしていくことをおすすめいたします。
カレー粉には、カレーのためのいくつかのスパイスが配合されています。
刺激物がたくさん含まれた粉なので、カレー粉の扱いにも注意が必要ですね。
カレーを作る時に、市販のカレールウを用いる方も多いのではないでしょうか?
カレールウには様々なスパイスが含まれているだけでなく、たまねぎも入っていることでしょう。
ワンちゃんが食べてしまうことがないように気を付けたい調味料ですね。
カレー粉やカレールウで作ったカレーも、同様の理由であたえるべきではありません。
味が濃くワンちゃんが食べたがるかもしれませんが、カレーを食べることで危険な状態に陥ったワンちゃんもいます。
カレー風味の商品もたくさんあります。
それらも香辛料の事を考えるなら、与えないほうが良いでしょう。