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夏場は23~26℃に保つと良いとされ、冬場は寒さに強いため、19~23℃が適切
・シングルコートのわんちゃんの場合
夏場は22~25℃と考えますが、冬場は寒がりなため20~25℃とやや高めに設定すると良い
寒さに強い犬は寒い地域が原産のわんちゃん達です。
・シベリアンハスキー
シベリアンハスキーといえば犬ぞりですが、アラスカの町ノームをジフテリアから救うため荒れ狂う猛吹雪と氷点下57度を下回る体感温度の中をわずか5日と8時間で血清移送という任務を遂行したという歴史があるくらい寒さに強く強靭的な体力の持ち主です。
・サモエド
ロシア原産の大きめの中型犬です。遊牧民のサモエド族と暮らしてきたため、ソリを引いたり、トナカイの番犬をしたりなどの仕事をしていました。南極など極寒な地域に行った探検隊もサモエドを作業犬として連れて行ったそうです。
そのほかにも秋田犬、ゴールデンレトリーバー、ラブラドールレトリーバー、コーギー、柴犬などがいます。
寒さに強いわんちゃんの共通点は被毛の構造です。犬の被毛の構造には、ダブルコート(二重毛)とシングルコート(単毛)があります。ダブルコート(二重毛)の構造は、固くて太いオーバーコート(上毛)があり、その内側には柔らかなアンダーコート(下毛)があります。
一方、シングルコート(短毛)のわんちゃんはアンダーコートがわずかしかありません。
防寒の役割を果たすのがアンダーコートですので寒さに強いわんちゃんは皆ダブルコートです。オーバーコートというのは「夏毛」のことで気温が低くなる冬になると抜け落ち、「冬毛」であるアンダーコートが皮膚を覆うように生え、温かく身を装うことができるのです。
逆に夏になり気温が高くなるとアンダーコートが抜け落ちて、新しくオーバーコートが生えてきます。
シングルコートのわんちゃんは換毛期がないため一年を通してほとんど毛がはえ変わりません。そのため気温の変化に弱い傾向があります。特に保温や保湿の役割があるアンダーコートがあまり生えていないため寒さに弱く注意が必要です。
このような点から「犬だから」寒さに強いとか弱いなどと言い切ってはいけないことがわかります。
では寒さに弱いわんちゃんとはどのようなわんちゃんなのでしょうか。