今回は亜鉛の働きと、ワンちゃんにどのように与えることが出来るかをご紹介したいと思います。また、ワンちゃん用の亜鉛のサプリメントもありますから、そちらもいくつかご紹介しますね。

愛犬と亜鉛の関連性

人間やワンちゃんに必要な栄養素としてビタミンやミネラルなどの成分は良く耳にするかもしれません。しかし「亜鉛」単体の働きはあまり聞いたことがないかもしれませんね。

人間にとってもそうですが、ワンちゃんが「亜鉛をどれだけ摂取できているか」「どんな働きをするか」を考えてみることは大切です。

亜鉛とは

亜鉛とはミネラルの1種です。ワンちゃんの全身に存在している成分でもあります。微量必須ミネラルで多くの量を必要とはしませんが、ワンちゃんの命や活動を支えるうえでなくてはならないものなのです。

亜鉛は健康的な皮膚や被毛、免疫を保つうえで大切な成分です。

ワンちゃんに亜鉛が必要な理由

普段の食事で亜鉛を摂取する必要があります。ワンちゃんの体重1㎏あたり0.8mgの摂取が必要といわれています。手作りのごはんを与えている方は特に気を付けることができます。いつものごはんにしっかりと亜鉛が含まれているかチェックできるでしょう。

また市販のドッグフードを与えているからと言って安心できません。市販のドッグフードには亜鉛の含有量の記載がないものもあるかもしれません。知らず知らずのうちに不足していたなんてことがないようにしましょう。

亜鉛は吸収率が低いことで有名な成分です。特に穀物の食物繊維やカルシウムなどによって吸収が阻害されるので、ごはんに亜鉛が含まれているからと言って十分吸収できているとは限らないのです。

比較的値段が安いドッグフードなどには穀物がたくさん用いられています。穀物の食物繊維によって亜鉛の吸収が妨げられているかもしれません。

また亜鉛は小腸で銅や鉄の吸収を阻害することがあります。亜鉛含有量が多すぎる場合は、銅や鉄の量を増やすことも考えなければいけません。

大切なのは栄養バランスです。食物繊維やカルシウムを取りすぎることも、亜鉛を取りすぎることもワンちゃんの身体には悪影響を及ぼしてしまいます。

また、亜鉛の必要量はワンちゃんの体調などによっても変化します。換羽期は特に亜鉛を必要としますので、この時期には多めに亜鉛を与えることを意識しましょう。

亜鉛はどんな食材に含まれているのか?

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牡蠣には亜鉛が非常にたくさん含まれています。また豚レバー、牛肉、鶏肉などの肉類にもたくさん含まれています。ワンちゃんは動物性タンパク質の消化が得意なので、肉類を積極的に与えることで亜鉛も摂取すると良いでしょう。

亜鉛の働き

亜鉛はワンちゃんの身体の中でどのような働きをしてくれるのでしょうか?代表的な働きをご紹介しますね。

皮膚や粘膜の維持

ワンちゃんの皮膚や被毛の健康を保つためには欠かせないものです。被毛に艶がないと感じたら、亜鉛が不足していないかチェックしてみても良いでしょう。またワンちゃんの肉球でも判断することができます。肉球が固くなっているなら、亜鉛を与えることを意識しましょう。

ビタミンAの運搬

亜鉛は血液中でビタミンAの運搬を助け、体内にとどまるようにしてくれます。ですから皮膚や粘膜などを保護するサポートになっているのですね。

肝臓のサポート

銅などの様々な肝毒性物質に対して保護作用を示してくれます。加えて抗酸化作用ももっています。

酵素の働きをサポート

体内の代謝と酵素機能をサポートしてくれます。生きるためにはたくさんの酵素が働いており、その活動に亜鉛が必要となってくるのです。細胞をつくること、炭水化物やタンパク質の代謝に関与しています。ワンちゃんの活発な活動には欠かせない働きをしてくれているのですね。

免疫の向上

細胞をつくる時だけでなく、身体の抗体をつくる時にも亜鉛は必要とされます。亜鉛が十分体内にあるとしっかりと抗体を生み出すことができ、それが免疫力の向上につながるのです。

免疫力が向上するなら様々な良い効果があらわれます。感染症などの病気になりにくい身体となります。また、免疫力の向上はがん予防にも効果的です。

いつまでも健康でいさせてあげたいなら、亜鉛不足を起こさないよう助けてあげることがとても大切なんですね。







情報提供元: mofmo
記事名:「 愛犬におすすめ!「亜鉛」配合サプリを調べました!