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では1つずつ見ていきましょう。
最初に紹介するのはウェットタイプです。
名前の通り水分量が多いタイプのフードで水分含有量は75%ほどです。缶詰やパウチパックになって販売されています。製造する際には殺菌工程があるため未開封状態では2,3年保存することもできます。非常食にもピッタリです。
水分が多いため柔らかくほとんど噛まなくても食べられるため、噛む力が弱くなったシニア犬や歯やあごに問題のある犬でも難なく食べられます。
さらにウェットタイプのフードの特徴は非常に香りが良いので嗜好性が高いです。食いつきがよく、食欲のない犬も喜んで食べることでしょう。普段のドライフードのトッピングとしても最適です。
続いて紹介するのはセミモイストタイプのドッグフードです。
水分量は約25~35%程度となっています。押し出し機で製造し、しっとりした触感を保つため湿潤調整剤を使用しています。
次に紹介するソフトドライタイプと比べて弾力があるため、噛み応えがあります。
ウェットタイプと違い日持ちがしないので保存方法に注意が必要です。
次に紹介するのが今回注目するソフトドライタイプのドッグフードです。
水分量はセミモイストタイプ同様25~35%ほどです。こちらもしっとりした触感を作るために湿潤調整剤が使用されています。
セミモイストタイプとの違いはソフトドライタイプは加熱発砲処理をしている点です。加熱発砲処理とはドッグフードの製造工程で空気を原料に入れ込んで作ります。こうすることでフードの形が整い、かさ増しすることもできます。
最後に紹介するのはドッグフードの代表ともいえるドライタイプのドッグフードです。
水分量は10%以下に抑えられています。水分量が10%以上あるとカビが生えやすくなるため水分量は極力抑えられています。
ドライタイプのドッグフードの最大の特徴は賞味期限が長いことです。水分が少ないため傷みにくい半面、香りが弱いため他のタイプのフードに比べたら食いつきは弱くなります。
ソフトドライタイプ同様、加熱発砲処理がされています。
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ソフトドライタイプはドライフードよりも水分が多くしっとりしているため、半生ドッグフードとも呼びます。
水分が多いため弾力があり、開封すると独特のにおいがあります。半生状態を保つために穀物が使用されていることが多く、保湿剤や湿潤調整剤、防カビ剤などが使用されています。
ではソフトドライタイプのメリットは何でしょうか?
ソフトドライタイプは水分が多いため柔らかく、噛む力が弱い子犬やシニア犬でも食べやすいです。歯やあごにトラブルを抱えており硬いドライフードが噛めない犬にもピッタリです。
また水分が多いため素材そのものの香りが強く、嗜好性の高いフードに仕上がっています。食欲がない時でも喜んで食べることでしょう。
ドライタイプのドッグフードへの食いつきが悪くなった時、またはおやつとして与えるなどしているいる方が大勢います。
食べやすく嗜好性の高いソフトドライタイプのドッグフードのデメリットは何でしょうか?
水分が多いためカビが生えやすい、傷みやすいというデメリットもあります。
ソフトドライのドッグフードは柔らかいので、噛むとすぐに崩れます。ということはその分歯にもつきやすくなっています。歯にフードがついたままでいると歯垢となって早い段階で歯石になります。そのまま放置していると歯周病の原因となってしまうのです。
ですからソフトドライのドッグフードを食べた場合は、歯磨きが必要になります。歯磨きが嫌いな犬の場合は難しいですね。
また噛まなくても食べられるので咀嚼回数が減り、満腹感が得られず食べすぎてしまう傾向にあります。カロリーも高いので肥満に注意です。
さらに嗜好性が高く食べやすいということで、ソフトドライのドッグフードに慣れてしまうと、ドライのドッグフードを食べたがらなくなります。