保護したイヌに段ボール箱を与える保護施設。その理由とは…
段ボール箱を好むイヌ
キャプテンというイヌ
段ボールの中にイヌ・・・どう見ても幸せそうなイメージが感じられませんが・・・「眠りにつくとき,キャプテンが欲しがるのは段ボール箱だけなの。どんな大きさでもいいの。彼はその方法じゃないと落ち着いて眠れないみたい。」と,ミルマン-リナルディ(Kristina Millman-Rinaldi)さんは語っています。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/rescue-dog-sleeps-cardboard-box
確かに自分の身をしっかりと囲ってくれてはいますが,あまり寝心地がよさそうには見えません。
でもこれがキャプテンの願いなのですね。
首輪をつけていたら,飼い犬が迷子になっただけと考えてしまいますよね。”Detroit Dog Rescue”というデトロイトに拠点を置くイヌの保護施設の設立者であるミルマン-リナルディさんによると,キャプテンの過去についてはあまり知られていないようです。ただ,幸せな人生を過ごしてきたようには見えず,デトロイトの路上で食べ物を探している時に発見されたようです。その時のキャプテンは,お腹を空かせていて,体も弱っていましたが,赤色の首輪をつけていたそうです。しかし,なかなか飼い主だと名乗り出てくる人は現れませんでした。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/rescue-dog-sleeps-cardboard-box
でもお腹を空かしていたり,体が弱っていたりと,迷子になってからかなり時間が経っているのではないかとも思われます。
大切に思う飼い犬がいなくなれば,もちろん飼い主さんは必死で探そうとするはず・・・
そんな飼い主さんの姿を期待していましたが,なぜか期待外れに終わってしまったようです。
果たして,誰かに飼われていたであろうキャプテンの人生は幸せなものだったのでしょうか・・・
飼い主現れず・・・
施設では手厚い保護を受けることができたようですね。その後,キャプテンは施設にて心身ともに必要なケアや,正しい行動には褒めて伸ばすという訓練もたくさん受けました。そしてその効果が現れ,とても心優しい愛くるしいイヌとなったのです。尻尾を振らせたらキャプテンにかなうイヌはいないくらいで,また習得した芸もよく披露してくれました。辛い過去を経験してきたにも関わらず,とっても愛嬌のあるイヌへと変身したのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/rescue-dog-sleeps-cardboard-box
「褒めて伸ばす」というのは私たちの生活でもよく耳にしますが,イヌにも効果があるようですね。
(イヌを飼っている方・・・ぜひ試してみてくださいね。)
そういわれれば,キャプテンのこの表情・・・誰かからの指示を待っているようにも思われますね。
真剣にその人の言葉に耳を傾けているようにも見えます。
自分が指導されることで,自分の内面が満たされているような気分になったのでしょうか・・・何だか顔つきまで変わったような気がします。
キャプテンが段ボールで眠る理由