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「悲しい事に、もし彼の飼い主が目の手当てをしていれば視力は100%戻っていたはずなんです」GPASのクリス・マシューソンさんはそう話します。
出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/bulldog-rod-blind-neglect-pennsylvania
こちらがシェルター収容当初のロッドです。
しわくちゃのお顔が"ザ・ブルドッグ"的で実に魅力的な子ですね。
この写真で見る限り、どこも悪いようには見えませんが、実際にグリフィンポンド・アニマルシェルターのFacebookを覗いてみると、この記事にはとても掲載できないほど目の感染症は進んでおり、視力を失わずに済んだこと自体が奇跡のように思えるほどでした。
恐らく最初は軽度の感染症だったはずですが、飼い主が飼い主としての責任を果たさなかった結果、ロッドは苦しめられたあげく捨てられてしまいました。
このような愚かな行為はとても許されるものではありません。
視力は向上したものの、長年のネグレクトのせいで疲れ果てていたロッドはシェルターでの暮らしに馴染めません。更に同じ頃に保護され重度の目の感染症だったパグのロッキーは収容直後に預かり先が決まりシェルターを去って行ったため、ロッドはとても不機嫌だったのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/bulldog-rod-blind-neglect-pennsylvania
「ロッドはシェルターでストレスの塊になっていて、一刻も早く家族を見つけてあげたかったんです。とても悲しく不機嫌であまり動こうとしませんでした。ネグレクトを経験したものの、彼なりの幸せの形があって、シェルターは彼にとって地獄だったんです」とクリスさん。
犬というのは本当に健気な生き物です。
どんなにネグレクトされても、彼らには飼い主さんしかいないのです。
病気の治療をしてもらえなくても、毎日ご飯をくれるのは飼い主さん。
第三者から見ればネグレクトでも、犬にとってはそれでも飼い主さんと一緒に居られることに喜びや幸せを感じていたのでしょう。
しかし清潔な場所で病気の手当てをしてもらっても、シェルターは家庭とは全く違う環境です。
自分と同じような境遇の犬が、自分より先に温かい預かり家族に迎えられていく姿を、ただ見ていることしか出来なかったロッドの気持ちを考えると心が痛みます。
シェルター収容から1週間後、ようやくロッドに預かり先が見つかりました。モンゴという名のブルドッグがいる預かり家庭での生活が始まると、ロッドの精神状態は一変しました。預かり家族はロッドにありったけの愛情を注ぎ、彼に理想の幸せを与えてくれたのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/bulldog-rod-blind-neglect-pennsylvania
左にいるのが預かり家族の先住犬モンゴ、右がロッドです。
ご覧のようにシェルターでしかめっ面だった彼を忘れてしまうほど、笑顔がはじけています。
しかも、同時に同じ犬種の相棒までできてご機嫌ですね。
愛情あふれるこの環境こそが、彼が長年求めていた理想の暮らしなのかもしれませんね。