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パトリオットの口周りの傷は、恐らく何かで縛られていたためできたものでしょう。
セラピー犬として活躍できるほどの心優しい犬が、なぜこんな風に虐待されなければならなかったのか、理解に苦しみます。
パトリオットはいつどのように保護され、セラピードックに抜擢されることになったのでしょうか。
パトリオットは生後4か月の頃に保護されました。彼のマズルは針金できつく縛られ、皮膚に食い込んだ状態でした。そのため針金を取り除く手術を受けたのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/dog-helps-kids-testify
「彼は痩せこけていて、明らかに栄養失調だとわかりました」とケヴィンさん。
口に巻かれた針金が、皮膚を突き破り食い込んでいく。
それがパトリオットにとって、どれだけの苦しみだったかを想像すると、心がえぐられるような思いです。
それに口を縛られていたということは、食べることも水を飲むことも困難だったことでしょう。
子犬の頃に、人間から酷い虐待を受けてしまったパトリオット。
もし人間がこんなに酷い虐待をされたら、人を信じることができなくなってしまいそうですが...
「彼はとにかく無気力で閉鎖的で、人と関わることを喜ばない子でした」とケヴィンさん。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/dog-helps-kids-testify
人に傷つけられたパトリオットが、人間に良い印象を持つことができなかったのは悲しいことですが仕方ないことですよね。
心に深い闇を抱えた彼は、どのようにに心を開いて行ったのでしょうか。
パトリオットはマズルに触られることを嫌ったため、術後の診察はとても難しいものでした。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/dog-helps-kids-testify
「指先にピーナッツバターをつけて舐めさせることから始めました。そうすることで私を信じる気持ちを引き出し、私は君を傷つけないと教えることができるんです」とケヴィンさん。
どんな保護犬も、それぞれ思い出を胸に生きているはずです。
もちろん良いこともあれば、悪いこともあるでしょう。
しかしパトリオットには、自分を支配し傷つける悪い人間の思い出しか無かったのかもしれません。
そんな彼の心を掴むには急がず焦らず、ゆっくりと自然に信頼する心を引き出す方法が一番だったのかもしれませんね。
そして、彼の心の回復への旅は始まったばかり。
リラックスして人と触れ合えるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうですね。
パトリオットは1歳を過ぎるまで、首輪をつけることを頑なに拒否していました。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/dog-helps-kids-testify
「首輪をつけるたびに噛みちぎるんです。首周りの感触がいやだったのでしょう。自分で外せない時は他の犬の助けを借りてまで首輪を外すほどだったんです」とケヴィンさん。
パトリオットにとってはマズルを縛られていた針金と同様に、首輪は自分を束縛する道具に思えたのかもしれませんね。
しかし、これこそが彼が虐待されてきた証であり、悲しい性でもあります。
首輪は決して自分を傷つける道具ではないと、わかってくれる日が早く来るといいのですが...
パトリオットは叫び声や大声に怯えて隠れます。そんな彼のためにケヴィンさんは極力穏やかに話すことを心掛けています。そして身も心も癒されて行ったパトリオットは、いつしか人を助けたいという意欲を持つようになったのです。出典:https://www.thedodo.com/close-to-home/dog-helps-kids-testify
「最初はセラピー犬にするつもりはありませんでした。でもうちのアラスカンマラミュートのオディが引退して、今度はボクがという気持ちになったのかもしれません」とケヴィンさん。
セラピー犬プログラムを運営する団体の代表でもあるケヴィンさんのお宅で、先輩セラピー犬と一緒に暮らしていたパトリオットは、先輩オディが傷ついた子供達を癒す姿を通して、彼からいろんなことを自然に学んでいたのかもしれません。
しかしそれ以上に、パトリオットは生まれつきセラピー犬になれる素質と優しい性格を持っていたのでしょうね。
さて、彼はどのように、暴力や性的虐待を受けた子供達を癒しているのでしょうか?
活動が気になりますね。
公認セラピードッグになった!