1週間以上放置された謎の木箱

差出人も受取人も表示がなかった

「その箱には中に何が入っているのか、そして差出人と受け取り人が誰なのかすら示されてなかったんです」

レバノンの動物保護団体アニマルズ・レバノン(AL)はそう話します。
出典:https://www.facebook.com/AnimalsLebanon/videos/10156000833739922/

その箱には無数の穴があり中身は外からは全くわからなかったのだそう。そしてガッチリと閉じられた箱には開閉ドアさえ無かったことから道具を使ってこじ開ける必要があったのだとか。

一体この怪しい箱の中身はなんなのでしょうか?

箱を開けると壮絶な光景が...

こじ開けられた謎の箱の中身はなんと絶滅危惧種のシベリアトラの子供3頭。彼らは糞尿まみれ。7日間も放置され飲まず食わずだった生後4ヶ月ほどの子トラたちは脱水症状の上お腹を空かせていた為、立つこともままならなかったのです。

のちに子トラ達はウクライナのニコラエフ動物園からシリアのダマスカスにある動物園に輸送される途中だったことが判明。そしてベイルート空港で足止めを喰らっているその間にALは裁判所に子トラ達の一時引渡しを求めたのです。
出典:https://www.thedodo.com/siberian-cubs-beirut-airport-2344447373.html

思わず耳を疑いたくなる状況ですが生き物ですから排泄は当たり前のこと。そして7日間も放置されるとこのようなことが起きるのが現実です。そしてこの子達が飲まず食わずで生きていたことそれ自体が奇跡に近いことです。

裁判所の見解ではこのような劣悪な状況で動物が放置されるとそれは死を招きかねないと判断され、彼らの身柄は一時的にALに託すという判断が下されたのだそう。

ALでは密猟やブラックマーケットによる取引に巻き込まれた動物達を保護し適切な環境に置くことを目的としている団体。彼らの願いは利益だけを追求する者から動物達を守る事。今のままではこの子達の未来には暗雲しか見えません。そこでALは裁判所に3匹の子トラの身柄の引渡しを正式に要請したのだそう。

売られるために生まれたわけじゃない!

悲しいことですがこの3頭は母親から早々に引き離され、珍しい動物を展示することで利益を得る他国の動物園に売り飛ばされるところだったのです。

「この子達の母親は2012年からこの子達を含む合計12頭の子供を産まされていました。他の9頭はどこかに売られて行方すら分からないんです」とマイアーさん。
出典:https://www.thedodo.com/siberian-cubs-beirut-airport-2344447373.html

狭い狭い木箱から解放された子トラ達はやっとのことで清潔な環境に移りまるで大きな子猫のごとくおもちゃで遊んだりととっても活発。これが彼らの本来あるべき姿。彼らは誰かの利益のためにこの世に産まれて来たのではないのです。生後4ヶ月といえば遊び盛り。薄汚い小さな箱から解放され、子トラ達は一時的ですがやっとのことで相応しい環境を手にしました。


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幸せを求めて…

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 空港の貨物置場に7日以上放置されていた謎の箱。開けてみるとそこには驚愕の事実が…