あまりいい評判を聞かないネットニュース、なんの根拠もなく妄想で書いてしまう人が多いので「毛嫌い」する人も増えますって。その中でも最近増えたのが、「嫌いな◯◯」でアンケートを取って「世論はこんなのが嫌いでーす」と発表するだけの虫酸が走る記事。世論に隠れて見えないところから石を投げるやり口、何が面白いの？

もはやただの悪口、アンケートを利用した誹謗中傷

盗撮を生業とする写真週刊誌に品行方正を求めるのは全くの無意味なのはわかっているのですが、それでもただの誹謗中傷を「誰かの威を借りて」垂れ流してるだけの記事が垂れ流されている昨今。そもそも誰が失望ミセスやAdoさんに失望してるんだよ……物書きが言いたいだけだろこれ。

内容的に山崎まさよしさんは別として、Mrs.GREEN APPLEとAdoさんのファンはキレていいと思いますよ。100歩譲ってアンケートの数字が事実だとしても、これを記事にするのは正気の沙汰ではありませんから。

参考：「もっとも失望した」炎上アーティストは誰？

誹謗中傷「アンケート」クソ記事が乱発される理由

なぜこういった「誹謗中傷」ともいえるアンケートの威を借りた記事が乱発されるのか……実に簡単な構造なんですよ、非常に作る(偽造する)のが楽な上に数字も稼げるんです。

アンチへ向けて低俗な記事を書く
(その際、自分に批判が向かないようにアンケート結果とする)
↓
対象者のアンチが喜んで読む、もしくはファンの目に止まってしまう
↓
PVが上がる(＝収益になる)
↓
次回以降の記事も注目されやすくなる

普通に考えれば「クレーム」が入ってもおかしくないのですが、こういった記事を書くようなタイプの輩は一般人からのクレームなど意に介していません。そしてタレントも「関わるだけ損」という状況になっている上に、芸能事務所としても敵に回したくないような出版社が多いのでまさにやりたい放題なんです。

誹謗中傷ではないのですが、一度も行ったことがないような県の「グルメランキング」を食べログの点数とレビューだけで作ってしまうランキングも似たようなもの。あれ、実際にその県に住んでいればわかると思いますが、どう考えても「誰も行ってねえよ」って店が上位に入ってきますし、写真が「別の店」のものだったりするんですよね……。

絶対にファミコンを知らない人が書いている「ファミコンソフト人気ランキング」とか、アイドルに全く興味がないのに「バズったから」という理由だけでアイドルの記事書いちゃったりとか……でも、内容じゃなくて「Yahooニュース」に載るかどうかが重要なので、記事の内容よりも単純に大手が有利だったりします。

記事の内容よりも、とりあえず見てもらえればいいというのが「ネットニュース」の本質なので、そりゃまともな記事を書こうとする人なんかいなくなりますよ……正確性よりスピード、内容よりもタイトルというのが現在のネットニュースです。どこか、大キライな「週刊誌ランキング」とかやらないかな……文春、FLASH、女性自身、いくらでも出てきますね。

情報提供元： 秒刊SUNDAY
記事名：「 増え続ける「ディスり系アンケート」のネット記事、手軽でアンチの共感を得られる悪手にメディアがハマる理由 」