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ブローチとは衣類などに装着する飾り付きの留針です。似たものにバッジがありますが、バッジは階級や職種あらわすもので、ファンションで身に付けるものがブローチなのだそうです。そんなブローチですが、TOM(@ByIchirin)さんがご投稿した「虫のブローチ」が多くの熱視線を集めています。その作品は、昆虫のリアルさの中にもデフォルメされた美しさもあり、一目みたら虜になるほどの圧倒的存在感を放っています。
#作品を載せて自分の作品を知ってもらおう
主に蛾や虫さんのブローチをもりもりわさわさ製作しております。 pic.twitter.com/VdXdvxotLw— TOM (@ByIchirin) December 20, 2022
「主に蛾や虫さんのブローチをもりもりわさわさ製作しております。」という一言と共に、虫さんのブローチが並んだ写真が掲載されたツイートを発見しました!ゴールドのパーツやパールのようなビーズが並び、ゴージャスな雰囲気で細部までこだわり作られているのが分かりますよね。
ツイートのリプ欄には「とても素敵です」「モスが好きなのでいつかお迎えしたいです!」「作品はもちろんですが、お写真に世界観がしっかり反映されてて、いつ見てもうっとりしてしまいます。」といった声が並び、注目を集めています。
製作者のTOM(@ByIchirin)さんにお話を伺いました。
■プロフィールを教えてください。
ーーTOM(トム)と申します。主にレジンで形作った翅とビーズ、メタルパーツを組み合わせ、蛾や虫モチーフのブローチを製作しております。ふと目にしたとき、心の片隅にひっそりと棲み着くような作品づくりを心掛け、日々製作しております。
■製作歴・製作を始めたきっかけは?
ーー小さな小さなshopを開き、もう少しで3年目となります。 小さな頃からもの作りが好きで、手芸にしろ絵にしろ素人ながら絶えず手を動かしている日々を過ごしておりました。そんな折、母から一台のUVライトを譲り受けたことでレジン製作の道へと進むこととなりました。
■昆虫を模したアクセサリーを作ろうと思ったきっかけは?
ーー金すじの美しいアクリルビーズを手にしたとき、ふと蜜蜂のお尻のようだと感じました。ふわふわのお腹をビーズで、小さな翅をレジンでお仕立てし、なんとか組上がったのが"蜜蜂のブローチ"です。TOMにとってはじめての虫モチーフの作品であり、shopのロゴにもなっております。
■昆虫が好きなのですか?昆虫の魅力を教えてください。
ーー実は少し苦手でございました。製作を進めるべく虫たちについてよくよく調べ、その素敵な生態や美しい体の構造に魅せられている真っ只中におります。ヒトとは全く違う生きようや佇まいに、今でも少しばかりぞわりとすることもございますが、それでも手を伸ばさずにはいられない引き込まれる魅力があります。
今では庭先やおうちで出会うと可愛らしく、観察させていただくことも。 SNSでは素敵な虫作品を製作される作家さまや愛好家の皆さまのおかげか、奥深い虫の世界へとのめり込んでおります。
■作品づくりの中でこだわられている点は?
ーーこだわりモチーフが昆虫ということもあり、各パーツの大きさや長さ、角度等生き物としてのサイズ感や佇まいに違和感がないようにお仕立てしております。今にも動き出しそうなカタチを探す毎日です。
製作する中で、特に難しいところは、どこまでリアルさを残し、どこまでデフォルメするかの線引きが難しいですね。どんな装いにも馴染む、それでいてブローチや装飾品としては目を惹く存在感の落としどころに苦心いたします。
■ブローチはどのような方に、どのようなシーンで身に付けてほしいなどありますか?
ーーこれまで様々な方々がお迎えくださいましたが、皆さまそれぞれに愛でていただいております。ブローチや装飾品として普段の装いや特別な場にお付けくださることはもちろん、虫モチーフということから、標本のようにお部屋の飾りにとお引き立てくださいましたこともございます。ふと目の端に留めてお迎えいただいた際には、それぞれ思い思いに愛でていただけたら、とても嬉しく思います。
■今後作りたい作品、夢について
ーー当店では7種の蛾、6種の昆虫、計13種の虫作品を製作してまいりました。奥深い虫たちの世界に魅せられながら、これからもTOMの虫たちをお届けできたらと思っております。 現在、カイコガのブローチと対になるクワコのブローチを試作中でございます。2023年もひとつ々丁寧に製作、虫たちと向き合ってまいります。
TOMさん、お忙しい中お話を聞かせていただきありがとうございました!
来年もひとつひとつご丁寧に製作をされるご予定だということで、新作が拝めるのも楽しみにしています。今後もTOMさんのご活躍から目が離せないですね!
虫といえば「馬大頭」←は読めますか?漢字検定1級レベルの超難問ですよ。
取材協力:TOM(@ByIchirin)