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シリア首都近郊で爆撃激化、77人死亡 政府軍、地上戦準備か

  • 2018年02月20日 15:27:00

【2月20日 AFP】シリアの首都ダマスカス近郊の反体制派支配地区、東グータ(Eastern Ghouta)で19日、政府軍による激しい空爆や砲撃があり、民間人少なくとも77人が死亡した。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は付近に増援隊を派遣しており、同地区の奪還に向けた地上戦の準備とみられる。

 2012年から反体制派が掌握している東グータは、ダマスカス周辺で最後に残った反体制派地域。シリア人権監視団によると、一連の爆撃による犠牲者のうち少なくとも20人が子どもで、さらに約300人が負傷した。監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は「政権は地上作戦に向けて東グータを爆撃している」と指摘している。

 東グータのハムリエ(Hammuriyeh)に住む男性(23)はAFPに対し、市民らは政府軍が進攻してくる可能性を恐れていると明かし、「グータがこの先どうなるかは分からない。私たちには神のご慈悲しかなく、地下に身を潜めるほかない」と語った。

 ドゥマ(Douma)にある病院は動揺した人々であふれている。ある男性は、自身の子ども2人の遺体を発見し、自らの額を手で打ちつけていた。別の男性は、生まれたばかりのわが子が紫色のシートに身を横たえ、血だまりの傍らで死んでいるのを見つけて泣き崩れた。(c)AFP/AFPBB News
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