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【4.5万円で買った中古2ストスクーター】3000円のCDIで最高速+10km/hできた。| 楽しいアプリオ07


4.5万円で購入した中古のJOGアプリオを楽しむ!のが当連載企画。手を入れるごとに性能アップを果たす絶好調の相棒に、今回は他車用CDIを取り付けたところ最高速が大幅にアップ! シャシーダイナモによるパワーチェックで、駆動系チューンによる後輪出力の変化もみてみました。




取材協力


●KN-YOKOHAMA (045-593-9402)


●エムファクトリー(https://www.m-factory.co.jp/dynostar.html)

こちらが当企画の主役、ヤマハJOGアプリオ(2001年式・走行距離約1万3000km)。近所の方に4.5万円で譲ってもらいしました。

「CDIでリミッターカット」って懐かしい響き。

オンボロ純正マフラーから、純正と同寸法の補修マフラーに交換しただけで、性能アップ(本来の性能に近づいた)を体感できた! というのが前回までのお話。




50ccスクーターをパワーアップする次なる一手は、CDIの交換だ。


多くの2スト50ccの原付バイクは、速度が一定以上出ないように、CDIやプーリー、スプロケットなどでリミッターが掛けられている。


JOGアプリオの場合は、CDIを交換することでこのリミッターを解除できる。デイトナやC.F.ポッシュといった社外製CDIに交換するのが一般的なのだが、今回装着するのはグランドアクシス100の純正CDI。KN企画の長年のチューニングノウハウの秘密の中から教えてもらった選択である。

なぜグランドアクシス用?

●グランドアクシス100純正CDIのメリット


・ポン付け


・中古品が安い(新品は12540円)


・点火時期がノーマルとほぼ同じなので扱いやすい

今回用意したグランドアクシス純正CDI。

グランドアクシス100純正CDIを流用する理由は、配線加工が不要のポン付けでリミッター解除のみできるという点。ただし、ポン付できるのはJOGアプリオ(規制後)の車体にグランドアクシス100・2型用(5FA規制後)CDIを組み合わせる場合。1型用CDIは要配線加工となる。点火タイミングがJOGアプリオ純正CDIとほぼ変わらず、というのもメリットで、「思いの外進角されすぎていてピストンに穴が開いた!」という心配もない。




もう一つの理由は、「安上がり」だから。


JOGアプリオに使える社外製CDIは7500円〜1万円くらい。一方でグランドアクシス100純正(中古品)はネットオークションだと3000円前後とリーズナブルなので、これを利用しない手はない。参考までに新品のグランドアクシス100用純正CDIは1万2540円だ。



交換は意外と簡単!

(1) CDIはカウル内(左もも下あたり)に格納されているので、まずはシート前下のインナーカウルをプラスドライバーで取り外す。
(2) 隙間から純正CDI がちらりと見えているが、手が入らないので直下のインナーカウルを外す。
(3) ゴムバンドで留められているJOGアプリオ純正CDIのカプラーを外す。
(4) グランドアクシス100のCDIに組み替える。ゴムバンドもJOGアプリオのものを使用する。
(5) カウル類を元どおりに組み、作業完了。これで、見た目は変わらず、最高速は向上した。

CDI 交換で何が変わった? 自分で乗ってみた

「交換前(ノーマルCDI時)は6300rpm付近で変速していて、40km/hを超えたあたりで変速が終了。エンジン回転が徐々に上昇していく……けれど! そこからエンジンが失火したようにパワー感が鈍りだす。タコメーターは5300rpm、4300rpmと本来ありえないはずの低い数値を表示した。


グランドアクシス100のCDIに交換すると、エンジン回転は40km/hで6000rpm、50km/hで6500rpm、60km/hで7200rpmと、変速終了後はエンジン回転の上昇に合わせてスムーズに速度が伸びていった」

●ノーマルCDI使用時


最高回転7800rpm


最高速64.8km/h




●グランドアクシス100 CDI使用時


最高回転8750rpm


最高速74km/h

ジャーナリストが乗ってみた。

「初回と同じ試験路で全開にすると、通常の乗車姿勢で68km/hの7800rpmまで上昇。伏せ姿勢で試してみると最高で8130rpmの70km/hまで伸びてくれた。ちなみに変速中の回転数は以前と変わりなし。35km/hクルージング時のエンジン回転数4500rpmも変わりは無かったが、点火時期の若干の違いだろうか、スロットルレスポンスは良くなったように感じた。特に変速終了付近と思われる約45km/hからの加速は、まるで排気量アップしたかのように感じられたほどだった。


構造の単純な2ストロークエンジンは、チューニングの成果も得やすく気軽でイジりがいのあるパワーユニットだと改めて感心した(近田 茂)」

解説:グラフで一目瞭然!

駆動系を固定した状態でのパワーチェック結果で、いずれも同日計測。


緑線はほぼ中古で購入したばかりのヤレ気味の状態。赤線はマフラーを純正タイプの新品に交換。青線は新品マフラーに加えてCDIも交換した状態。


マフラーの糞詰まりを解消したことで、緑線→赤線のように、5000rpm以上でもモリッとパワーが出るようになった。そこにCDI交換でリミッター解除したことで、約7200rpm以上で頭打ちだったエンジン回転数が8000rpm以上まで回るように。実走では最高速が10km /hアップした。

現在までの費用


・車体……4.5万円


・KN企画製マフラー……9790円


・グランドアクシス純正CDI(中古)……3000円


・KN企画製リヤショック……1万175円




合計6万7965円


※工賃は上記に含まず

パワーチェックもバイクメンテもお任せあれ!

エムファクトリー :埼玉県越谷市川柳町1-2-17

バイクの販売、整備を手がける老舗のバイクショップ。ライディング時のバイクのホールド性を高めるタンクパッド「ストンプグリップ」の輸入販売元、今回のパワーチェックで使用したダイノスターの輸入販売元でもある。

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