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【東京・奥多摩ツーリング/第六回 カフェ山鳩】 村上菜つみのバイクでカフェめぐり


自然豊かな奥多摩町は、日本一巨樹の多い町として知られ、東京都初の「森林セラピー基地」にも認定されています。都会の喧騒を離れて休日を過ごしたいライダーには、まさにうってつけのエリアです。私もホンダADV150で奥多摩の森へカフェめぐりに出かけてみました。




REPORT●村上 菜つみ(MURAKAMI Natsumi)


PHOTO●高橋 克也(TAKAHASHI Katsuya)

国道411号 青梅街道を奥多摩湖に向かう途中、山肌にちんまりと身を縮めるようなJR鳩ノ巣駅の姿が現れます。カフェ山鳩があるのは、国道から駅へ続く入口のすぐそば。その立地から、ハイカーにもドライブ客にも、おしゃれな隠れ家として愛され続けているのです。

色鮮やかな花々に飾られたエントランスと漆黒の壁のコントラストが美しい建築です。

カフェ山鳩の小さな可愛い三角屋根や、黒い壁を白く抜いた丸看板は、どこかおとぎ話の鳩時計を思わせます。エントランスには色とりどりの花がいっぱい。鉛色の空からパラパラと小雨の落ちるあいにくの空模様すら、かえってあたたかく感じる優しい雰囲気のお店です。

ピンクの花かげにふわりとのぞく「山鳩」の文字。お店のたたずまいそのものの美しさです。
大きな古時計のような丸い看板。国道からもよく目立つので見落とす心配はありません。
降り出した雨のしずくがガーデンパンの水面を叩き、カフェを飾る花々の色に変わります。
昔懐かしい喫茶店の面影を残すクラシカルな店内。趣味のいい大人にふさわしい空間です。
窓辺には花、窓の外にも花。カフェ山鳩は、どの季節も美しい花の色につつまれています。

ふわんとやさしい電灯の光にあたたかみが引き立つウッディなインテリア。分厚い木の板をきっちり敷きつめたエントランス、ガラス張りの大きな木の扉、どっしりした無垢板のテーブル……すべての木のぬくもりが、カフェ山鳩の居心地のよい空間を作り上げています。

しゅんしゅんと湯気をあげる古いポットに、ふるさとの我が家を思い出す人もいるのでは。
ウッディな壁面を飾るたくさんの絵が、心落ち着く大人の空間を作り出しています。
奥多摩をテーマにした展覧会などを数多く開いている店内は、いつもアートでいっぱい。
どことなくノスタルジックで可愛らしい手作り人形たちも展示・販売されています。
カップ越しに見るテラスの空は、花と雨が織り成すしめやかな映像詩のようでした。
やさしい光とコーヒーの香りに満たされた店内は、時間すらゆったり流れているようです。
古風な喫茶店を思わせる立体看板も、花々の彩りに囲まれて鮮やかに引き立っています。

谷に開いたガラス窓の雨が、ほろ苦いコーヒーにあたたかい孤独の香りを運んできました。

カフェ山鳩はお茶を楽しむだけでなく、展覧会などもよく開かれるスペースです。また、梅干しや、ししとう味噌などの手作り食品の販売も大人気。でも中にはあまりの人気に毎回すぐ売り切れるものもあるのだとか。もし運よく手に入れられたらラッキーですよね。



ハヤシライス(830円)はやっぱりイチオシのおいしさ! 腹ペコライダーには、ボリュームたっぷりのミニそばサラダドリンクセット(1380円~)が嬉しいですね。香り高いブレンドコーヒー(480円)やロイヤルミルクティー(530円)、今日の手作りケーキ(400円)もぜひ。



開け放した窓から入ってくるおいしい山の空気も、カフェ山鳩の人気メニューのひとつ?
雨だれがつたう窓の向こうにはJR青梅線 鳩ノ巣駅が。ときおり電車も姿を現します。
谷側に開けた一角は、サンルームのような明るい空間。ここにも木々と花があふれています。

国道そばの店なのに、なぜか山家の落ち着きを感じるカフェ。自然を楽しむハイカーやドライブ客、奥多摩に集うアーティストや地元の人々まで、さまざまな人に愛され、親しまれてきたカフェ山鳩だからこそ、そんな不思議なあたたかみが満ちているのかもしれませんね。

●カフェ山鳩


〒198-0106


東京都西多摩郡奥多摩町棚沢776


TEL:0428-85-2158


営業時間:10:00~17:00


定休日:月曜日(月・祝の場合は翌日)

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