ポルシェAGは、3月21日(土)より、2週間の生産を中止すると発表した。従業員の保護に加えて、海外も含めたサプライヤーからの部品供給不足により生産ができなくなる状況を鑑みての判断であるという。
首相のポッドキャスト配信内容
メルケル首相はビデオポッドキャスト「Kanzlerin direkt」の最新号(2020年3月16日付)で、高齢者や基礎疾患のある人々を新型コロナウイルスから守るため、一人ひとりがそれぞれの行動を通じ貢献することができると強調している。同時に、感染拡大を抑制し経済への影響を緩和するための施策も講じていると紹介。医療システムへの過度の負担を避けるには、感染拡大の速度を抑える必要があると述べている。
出入国の暫定的制限
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、連邦政府はフランス、オーストリア、ルクセンブルグ、スイス、デンマークとの国境において暫定的に出入国制限の措置をとる。物流及び国境を越える通勤者の出入国は引き続き可能。
就労者と企業のための大型支援
ショルツ財務大臣とアルトマイヤー経済大臣は新型コロナウイルスの影響を緩和するための包括的対策パッケージを打ち出し、企業向けに無制限の融資プログラムを提起した。包括的対策パッケージの具体的施策は以下のとおりである。
1 短時間労働への操業短縮手当給付要件の緩和
2 企業の資金繰り悪化防止のための税制上の特例措置
3 企業向け大型支援
4 ヨーロッパ諸国との連携強化
- 連邦政府は、人々の一般の生活において、人と人との接触に今後一層制限が加えられることに関し、国内の統一した対応のための方針を州政府とともに取りまとめた。それによると、食品小売、青空市場、宅配サービス、薬局、ドラッグストア、銀行、ガソリンスタンド、卸売業は制限の対象とはならないが、バー、クラブ、劇場、美術館・博物館、映画館、動物園、スポーツ施設、児童遊園は当面閉鎖される。さらに、地域の同好会・集会所や、スポーツ施設・レジャー施設での会合やイベント、教会、イスラム教寺院、ユダヤ教会堂など信仰共同体での集会も当面禁止の対象となる。
- ドイツ外務省は不要不急の国外への渡航は控えるよう勧告している。多くの国々において、渡航者が、出入国制限強化のため帰国困難となる可能性が極めて高いからである。