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さりげなく新エンジンじゃないか! ルノー・トゥインゴS 5速MTの正体はルーマニア育ち?


2月3日に日本仕様が発表されたルノー・トゥインゴS。単なるMT仕様かと思ったらエンジンが変更されていた。果たして何が載せられているのか。

 ルノー・ジャポンはマニアの心をよくわかっていて、時折「そうなんだよ、ありがとう」というクルマを急に輸入する。今回のトゥインゴSもまさにそんなクルマで、「自然吸気1.0ℓ+5速MT」なんていう、もう向こうの人が最初に選ぶんじゃないかという仕様を用意してきた。




 しかし日々新車情報に慣れた身、「はいはいMT仕様ね」なんて思っているにとどまっていたのだが、そうしたら「なんか登場時のNAエンジンと数字が違う」と編集長Devilが言うではないか。そんなことあるかいなと調べてみると、自分が把握していたH4D型と全然スペックが異なっていた。

 排気量999cc/内径72.2mm×行程81.3mmというのが慣れ親しんだH4D型の数値。それが997cc/71.0×84.0mmに変わっていた。型式はB4D。完全にノーマークのエンジンである。

 H4D:排気量999cc 内径72.2mm × 行程81.3mm


 B4D:排気量997cc 内径71.0mm × 行程84.0mm

 B型と聞いてまず考えたのが日産/三菱自が軽自動車用として搭載するBR06型である。あのエンジンもルノーBR08型の内径を縮小して仕立てた659ccエンジンで、62.7×71.2mm。これをベースに仕立てたものかと想像した。BR08型自体はルノー/日産が新興国向けに仕立てたエンジンで2013年の発表。そう考えると「新エンジン」というよりは新バリエーションという意味合いが強くなる。




 しかしもう少し調べてみると、どうやらこのB4D型エンジンはルノー以前にルーマニア・ダチアブランドですでに搭載されているエンジンのようで、2016年のダチア・サンデロに搭載されたのが初出の模様。当時のリリースを見るとルノーから新たに供給を受けた旨が記されている。




 とはいうもののダチアブランドの各車はFFであるはずで、トゥインゴのフォーマットに合わせ込むには相当の力技が発揮されたはず。そのように考えればもはや新エンジンといって差し支えないだろう。




 SCe73あるいはSCe75のペットネームが与えられている。最大トルクもH4Dの91Nmに対して95Nmと増強された。

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