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「川崎重工モーターサイクル&エンジンカンパニー」が、Z1&Z2のシリンダーヘッドの再販を決定


今年3月、川崎重工モーターサイクル&エンジンカンパニーは、名車「Z1(ゼットワン)」と「Z2(ゼッツー)」のシリンダーヘッドの再販を決定。今回、その画像が公式フェイスブックにて世界で初公開された。このシリンダーヘッドは、2019年10月23日(水)~11月4日(月・祝)に東京ビッグサイトで開催される「東京モーターショー2019」にも展示予定だ。


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

民間レベルでは製作が困難な、多気筒のZ1&Z2用シリンダーヘッドだが……漢(おとこ)カワサキが、ついにヒトハダ脱いだ!

「Z1」の愛称でおなじみの「カワサキ 900 SUPER4」。750版の「Z2(Z750RS)」と合わせ、数十万台がリリースされたという名車中名車。

 名車と呼ばれるバイクには、“補修用”として、外装類、足周りパーツ、エンジンパーツなど、様々な社外部品がリリースされているが、民間の技術では、設計や製作が困難なパーツがある。それは多気筒車のシリンダーヘッド。




 例えば単気筒であるモンキー用やエイプ用のシリンダーヘッドは、ポート径やバルブ径などを吟味した、“高性能型”が、「SP武川」「キタコ」「デイトナ」等々、各アフターパーツメーカーからリリース。同じく単気筒のSR400/500用の高性能シリンダーヘッドも、「デイトナ」などから発売されていた。




 しかし多気筒用シリンダーヘッドは、バルブシート回りやバルブステム関連、燃焼室、カム軸受け、プラグ回りの複雑なフィン形状などを持っており、極めて高度な金型技術と多大な開発費用が必要。つまり、複製すること自体が難しいのがネック。


 4気筒エンジン搭載の「Z1」が発売されたのは、今から数十年前の1972年のこと。これまで多くのユーザーが、「新品のシリンダーヘッドに交換して、新車の頃の走りを取り戻したい!」と思っていたわけだが……




 そんなユーザーの熱き願いが、間もなく叶う。「川崎重工モーターサイクル&エンジンカンパニー」は、2019年3月、名車「Z1」と「Z2」のシリンダーヘッドを、純正部品として再販することを決定したのだ。

Z1のエンジン。銀色の半円状の部分はヘッドカバー。その下の黒い部分から空冷フィン5枚目までが「シリンダーヘッド」と呼ばれる部品。
今年5月、「川崎重工モーターサイクル&エンジンカンパニー」の公式フェイスブックにて公開された、Z1&Z2用シリンダーヘッドの金型写真。詳しくは下記をクリック!


関連記事>>カワサキ Z1&Z2再生産シリンダーヘッドの超機密金型写真が流出!?

世界初公開!新規の金型を使い、現代に蘇ったZ1&Z2のシリンダーヘッド!

カラーはブラックとシルバーの2種類。

写真ではシリンダーヘッドカバーとカムシャフトは未装着。ちなみに「ヨシムラジャパン」からはZ1&Z2用ハイカムシャフトが発売。

発売は今秋を予定。まずは1000個限定との噂。価格は未発表だが、即完売が予測される。

 新規で金型を起こし、現代の技術で見事に蘇った、Z1&Z2のシリンダーヘッド。シリンダーヘッドとは、「吸気ポート」「排気ポート」「吸気バルブ」「排気バルブ」「燃焼室」等々で構成された、4ストロークエンジンの要ともいうべきパーツ。


 シリンダーヘッドの各部が経年劣化しているZ1&Z2の場合、シリンダーヘッドを新品に交換することで、吸気・圧縮・爆発・排気の各工程が適切にこなされ、エンジンが持つポテンシャルをフルに発揮してくれる。つまり、新車時の走りに近付けるというメリットが生まれる。




 また、新品のシリンダーヘッドは、素材自体が経年劣化している旧いシリンダーヘッドに比べ、強度が向上。それに伴い、吸気ポートや排気ポートの拡大による効率アップ、吸気バルブや排気バルブの研磨による軽量化、燃焼室の形状変更による燃焼効率の向上など、パワーアップが行いやすくなるという環境が生まれるのもポイントだ。




 今回、世界発公開されたZ1&Z2のシリンダーヘッド(ブラックとシルバーの2種類)は、2019年10月23日(水)~11月4日(月・祝)に東京ビッグサイトで開催される「東京モーターショー2019」にも展示予定。




 今年のカワサキブースでは、ワールドプレミアとなるニューモデル発表や、鈴鹿8耐優勝車の展示、また過去から脈々と続く製品の歴史に焦点を当てた展示を実施。ぜひとも会場にて、実物の持つ質感や量感をご体感あれ!

関連記事>>カワサキ・Z1 / Z2再生産シリンダーヘッドの超機密金型写真が流出!?
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