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ホンダNSXで東京〜北海道往復1500km走破! 旅行用の荷物は積めるのか? そして実燃費と意外な弱点


ミッドシップの国産スーパースポーツ、NSX。その走りは非常に評価が高いですが、このようなスーパースポーツカーで長距離ドライブって可能なんでしょうか? というわけでこの夏にNSXで東京から北海道往復というロングドライブを敢行してみました。果たして、どのような楽しさと苦労がそこに?




REPORT&PHOTO●永田元輔(NAGATA Gensuke/GENROQ編集長)

 スポーツカーで旅行をする時にまず心配なのは、荷物がちゃんと載せられるのか、ということ。今回のNSXツーリングは2名(つまりフル乗車)だったのですが、とにかくNSXの室内は物を置く場所がない!シート背後もほぼスペースはゼロです。なので荷物は必然的にエンジン後ろのラゲッジスペースに入れることになります。




 このラゲッジスペース、開口部は狭いですが、中は横幅がほぼ全幅ギリギリまで確保されているので、大型スポーツバック2個とリュックが難なく収まりました。もっとも、固いスーツケースだとちょっと厳しいかもしれませんが……。いずれにしても室内に財布と携帯より大きいものを持ち込む場合は、助手席の人間が抱えるか足元に置くしかありません。

横の奥行きが広く、見た目よりも広いラゲッジスペース。大型スポーツバックとリュックがしっかりと収まりました。

 東京を昼ごろ出発し仙台港まで走り、そこから苫小牧行きのフェリーに乗ることにしました。フェリーは19時40分発なので余裕があるかと思ったのですが、注意事項を読むと乗船の90分前までに手続きを済ませること、とあります。つまり18時10分には到着しなければいけません。ちょっと焦ったのですが、なんとか18時前に仙台港に到着することができました。それにしても高速でのNSX安定感はさすがです。全くストレスなく仙台まで1回だけの休憩で走ることができました。




 フェリー乗船を待つクルマが停まっている広場にNSXを入れると、係のおじさんがすぐに「あっちの事務所の前で待機してください」とNSXをのけ者に。え?なんで?と思いつつ言われた通りに移動して事務所で手続きを行います。そこで窓口のお姉さんに


「あの〜そこで待機しろって言われたんですが」


「あ、車高低いですか?」


「はい、スポーツカーです」




 するとお姉さん、ルームミラーに下げる乗船札に大きく「低」の字をマジックで書き込みました。なるほどね、そういうことか。

「きたかみ」の船内は広大。自分のクルマの場所がわからなくなってしまうほど。

 大人しく事務所前に停めたNSXの中で待機していると、程なくクルマの積み込みが始まりました。どんどんクルマがフェリーに吸い込まれ、待機車両が減っていきます。しかしNSXは放置プレイ状態。19時を過ぎ周囲も薄暗くなり、さすがに心配になってきました。ひょっとしてこのままNSXを置いて出航してしまうつもりなんじゃ。。。




 また事務所に入って確認するも、いいからそのまま待ってろ、という返事。そうこうしているうちに後ろにエアロのついたZ32が同じように待機。仲間が増えてちょっと安心です。




 ようやくおじさんがやってきて、乗船許可が出ました。わざわざ別にされたくらいだからスロープの段差が結構あるのかと不安だったのですが、思ったよりなだらかでした。一応斜めにアプローチしましたが、まっすぐ進入しても大丈夫そうなくらいです。




 この日は南の方に台風もいて波が多少はあったようですが、太平洋フェリーの「きたかみ」は総トン数1万3694、全長192.5mの大型船だけあって、揺れもごくわずか。一晩ぐっすり眠って、苫小牧到着は翌日の11時。遅く乗船した分、下船の順番はかなり早いです。スロープも問題なくクリアし、北海道に上陸しました。この日の目的地は小樽。実は札幌に用事があったので、小樽に一泊して翌日札幌に向かいます。

小樽の港にて。

 用事を済ませたら夕方に札幌を出発し、次は函館に。せっかく北海道に来たのにも街中ばかり走っているような感じですが、色々用事を済ませなければならないので、しょうがありません。何しろ仙台でもひとつ用事があるのです。だから札幌から函館に向かって函館で一泊したら翌日はフェリーで青森に渡り、そこから東北道で仙台に向かう、というスケジュールです。




 通常は札幌から函館だと道央自動車道を使うのが一般的ですが、距離的にはやや遠回りになってしまうのと高速より一般道を走りたかったので、230号を使って西に向かうことにしました。支笏湖や洞爺湖の横を抜けていくこのルートは美しい景色の中を適度なワインディングもあり、NSXで走るには最高のドライブウエイです。内浦湾まで出たら、豊浦ICから道央自動車道に乗って函館へ。4時間以上かかりましたが、NSXは実に快適でストレスもなく走れました。それにしても北海道はデカい。移動だけでこんなに時間がかかってしまうとは……。




 濃霧で函館山からの夜景がほとんど見えなかった鬱憤を朝市の海鮮丼で晴らし、11時35分函館発のフェリーで青森に向かいます。今度のフェリーははるかに小さく、スロープもやや急です。緊張しましたが、誘導係のおじさんが下回りを見ていてくれて、問題なく乗船できました。

 4時間後の15時25分に青森到着。ここからまた約350km走って仙台まで行かなければいけません。考えただけで憂鬱ですが、相棒がNSXであることはまだ幸いです。別に飛ばすわけではありませんが、パワーとトルクが十分にあって思うがままに動いてくれるクルマというのは、長距離移動では実にラクです。

青森行きフェリーを待つNSX。
狭い船内ですがトラックもたくさん。みなさんお疲れさまです。


フェリーから本州に上陸。

 とはいえ、NSXに不満がないわけではありません。まずひとつはクルーズコントロールが前車追従式ではないこと。最初はそうとは知らずにクルコンを設定して走っていたら、みるみる前車との距離が縮まって慌ててブレーキを踏む羽目になってしまいました。今どきアダプティブでないクルーズコントロールなら、むしろないほうがマシではないでしょうか。まして2000万円を超えるクルマなのですから……。




 もうひとつはシートのハイト調整ができないこと。平均的な体格なら問題はあまりないですが、小柄な人はベストポジションが取れないのではないかと思います。




 そして車高リフターがないこと。最近はほとんどのスーパースポーツカーがスイッチひとつで瞬時にフロントの車高を数cm上げるリフターを標準もしくはオプションで用意していますが、NSXにはオプション設定すらありません。コンビニやガソリンスタンドなどにはゆっくりと斜めにアプローチすればほとんど問題はありませんが、やはりリフターがあれば精神的にもラクですし、街中での利便性は飛躍的に高まります。ついでに駐車場にバックで停める時には輪止めがリヤのカーボンディフューザーに当たらないよう、かなり手前で止めなくてはいけないので、リヤの車高も上げることができればベストです。

青森港で乗ってきた「3号はやぶさ」をバックに。

 さて、夜に無事に仙台に到着して翌日に用事も済ませ、夕方に東京に向けて出発。途中、豪雨にも見舞われましたが、SH-AWDはまるで雨など降っていないかのようなスタビリティを発揮してくれたので、安心してアクセルを開けることができました。結局5日間の走行距離は約1550km。北海道からすべて自走で東京まで走ったのは初めてでしたが、思ったより疲労も少なく、楽しみながら走っているうちに目的地に到着してしまった、という感じでした。これもクルマと一体になれるNSXだからこそでしょう。




 ちなみに今回はほとんどをスポーツモードで走って平均燃費は11.9km/L。ちなみにNSXは街中でも10km/L以上走ります。これほどの好燃費をマークするスーパースポーツカーはほかにないでしょう。

燃費の良さはNSXの美点のひとつ。モーター走行の割合も高いです。

ホンダNSX


ボディサイズ:全長4490×全幅1940×全高1215㎜ ホイールベース:2630㎜


車両重量:1800㎏


エンジン形式:V型6気筒DOHCツインターボ


総排気量:3492㏄


エンジン最高出力:373kW(507㎰)/6500~7500rpm


エンジン最大トルク:550Nm(56.1㎏m)/2000~6000rpm


モーター最高出力:Ⓕ27kW(37㎰)×2 Ⓡ35kW(48㎰)


モーター最大トルク:Ⓕ73Nm(7.4㎏m)×2 Ⓡ148Nm(15.1㎏m)


トランスミッション:9速DCT


駆動方式:AWD


サスペンション形式:Ⓕダブルウイッシュボーン Ⓡウイッシュボーン


ブレーキ:Ⓕ&Ⓡベンチレーテッドディスク


タイヤサイズ:Ⓕ245/35ZR19 Ⓡ305/30ZR20


JC08モード燃費:12.4㎞/ℓ


車両本体価格:2370万円
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