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スーパーカブとクロスカブの運転が楽しいのは自動遠心クラッチ付きMTのおかげ!


働くバイクの象徴とも言えるホンダ・スーパーカブ。実用第一で、趣味性は二の次……のはずが、世界には純粋に楽しみのためだけにカブに乗っている愛好家がたくさんいる。なぜ? デザインがいいから? 壊れないから? イジりやすいから? どれも正解だけれど、根底にあるのは、運転が面白いから。今回は、そんなカブのライディングプレジャーの源とも言える「自動遠心クラッチ付きロータリー式マニュアルトランスミッション」の基礎知識をお伝えしよう。

クラッチペダルを兼ねたロータリー式ペダルが決め手

 スーパーカブの特徴として挙げられるのが、ロータリー式、もしくはシーソー式とも呼ばれる特殊なシフトチェンジペダルを備えていること。まずはこのペダルの操作方法から説明しよう。




 チェンジパターンは一般的なリターン式とは異なり、ニュートラル状態から前ペダルを踏み込むと1速に入り、そのまま繰り返していくと2速、3速とシフトアップしていく。トップギヤの4速までシフトアップすると、そこから踏み込んでも4速のままとなる。




 シフトダウンは、逆に後ろペダルを踏むことになる。




 そして停止時のみ、4速からさらに前ペダルを踏み込むとニュートラルに戻り、ニュートラルから後ろペダルを踏み込むと4速に入る。




【走行中】


前ペダル:N→1→2→3→4


後ペダル:4→3→2→1→N  




【停車時】


前ペダル:N→1→2→3→4→N→続く


後ペダル:N→4→3→2→1→N→続く   

 さらにスーパーカブのライディングプレジャーを決定づけているのが、シフトチェンジペダルがクラッチペダルを兼ねていること。




 たとえば1速から2速にシフトアップする際、ペダルを9割ほど踏み込んだところでクラッチが切れる。そして完全に奥まで踏み込んだところでギヤが2速に入る。ただしまだクラッチは切れたまま。そこからペダルを戻すと、クラッチがつながり、2速ギヤによるトルク伝達が始まるのだ。




 つまりペダルを踏み込んでいるときは、動力は遮断されている。だからシフトダウン時、ペダルを踏み込みながらアクセルを煽っての回転合わせも可能だ。




 これがスーパーカブにスポーツライディングを可能とさせている。

 現行のスーパーカブは発進時には自動遠心クラッチを使い、変速時にはトランスミッション軸上にある多板クラッチを使っている。つまり、発進時はスクーターに似た、変速時はスポーツバイクに似たクラッチを用いているのだ。




 ちなみに、ときおり二輪誌などで「自動遠心クラッチの操作に慣れない……」などという表現を見るが、これは間違いだ。スーパーカブの自動遠心クラッチは形こそ違えど理屈としてはスクーターのものとほぼ同じで、「自動」と呼ばれるくらいだから操作もヘチマもない。




 操作に慣れが必要なのは、「クラッチペダルを兼ねているシフトチェンジペダル」なのである。そのペダルで作動させるのは遠心クラッチではなく多板クラッチだ(かつては発進用と変速用のクラッチが兼用されていたが、発進時と変速時に異なるアプローチでクラッチを作動させていたため、ライダーの操作そのものは現在の二段クラッチと変わらない)。

本文中に何度かクラッチという言葉が出てきたので念のために記しておくが、スーパーカブ・シリーズは左手でのクラッチ操作を必要としないためAT小型限定免許で乗ることができる。

 ともあれこの操作感は独特で、スポーツバイクに慣れた上級者でも最初は戸惑うだろう。だが、ロジックが明解だから学習意欲を駆り立てられるし、使いこなせるようになれば思いのままにスポーツライディングが楽しめる。




 スーパーカブに熱狂的なファンが多いのは、こんなところにも根拠があるのだ。

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