ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。
1980年に初代モデルが登場し、現行型は通算で10代目となる。TNGAに基づいて、内外装からメカニズムに至るまで全面刷新。日本では下火のセダンの復権を託された。なお、国内ではハイブリッドのみが販売されており、エンジンは世界トップクラスの熱効率(41%)を誇り、燃費は最良で33.4km/ℓ(JC08モード)を達成する。18年8月の一部改良に合わせて、スポーティな内外装に仕立てた「WS」が追加された。
インテリアに溶け込む自然な配置
レザーや木目で仕立てられた上質なインテリアには、ひっそりと目立たないように収納スペースが設けられている。いずれもオーソドックスなもので、日常生活に困らないだけの容量は確保されている。手に触れる感触や蓋の滑らかな開閉など、フォーマルなセダンのツボを見事に押さえている。