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【ナイケン】ヤマハの社長もインプレ済みの 噂の3輪スポーツツアラー! 価格は178万2000円


 去る9月13日、秋葉原UDXにおいてヤマハ新型LMW「NIKEN」の報道発表会が開催された。ヤマハ独自の“LMWアッカーマン・ジオメトリ”と呼ばれる新ステアリング機構を採用することで、従来のバイク以上に安定したコーナリング性能を発揮する。9月13日から予約開始となる。

ヤマハ・NIKEN(ナイケン)……1,782,000円

 「LMW」とはLeaning Multi Wheelの略称。バイクの様に傾いて旋回する3輪以上の乗り物を示すヤマハの呼称である。既に発売されているスクータータイプのトリシティ125/155もその一つ。今回のNIKENは、同様に前2輪後1輪の3輪構造を持つ初の大型オートバイとしての登場だ。そのインパクトは大きく新鮮かつ実に刺激的。


 イベントスペースに特設された発表会場には、2輪専門誌以外も含めてざっと100名を超える報道陣が詰めかけた。日高祥博社長(※)の挨拶に始まり、NPM事業統括部長 浜村直己氏による製品解説。4輪メーカー等ヤマハ以外にもこのタイプの乗り物にトライする技術開発や試作例は珍しくないが市販車としての投入例は初の快挙である。価格は税込みで1,782,000円。年間販売計画は国内で400台(受注生産)だ。




 真横から見ると奥の前輪が隠れて普通の2輪バイクに見える。それでもフロントの片支持タンデムツインフォークのゴツイ雰囲気が斬新。そして前後の荷重バランスをとるべく乗車位置を後方にセットされたデザインは異質である。一方正面から眺めると異様。もはやバイクではない。昨年の東京モーターショーや今年のモーターサイクルショーなどで、既に何度か目にするフォルムだが410mmというトレッドはとてもワイドでバイクとは異質のボリューム感に、改めて驚かされてしまう。


 といっても、基本的に異なっているのは、ステアリングヘッドより前方に位置する操舵及びフロントサスペンション機構とタイヤにある。マッチされているのは、専用開発された120/70R-15インチのVレンジだ。スチールパイプ製ダイヤモンドフレームに搭載されたエンジンは水冷DOHC4バルブ直列3気筒の845㏄。つまりミッションも含めて基本的にMT-09のユニットが使われている。ただしドリブンスプロケットは45Tから47Tに変更し2次減速比は2.812から2.937へと低く設定された。ちなみに車両重量は263kg。MT-09は193kgだからそれより70kgも重い。今年春のモーターサイクルショー時、撮影のために30mほど押して歩いた男性編集部員は、「単純な重量による重さ感もあるが、フロントフォークを4本装備しているため、前周りにかなりの重量を感じた」と話す。


 果たしてその乗り味はいかなるものだろうか。トリシティの試乗経験からいえば、この前周りの重さと2輪故に抜群の接地感に直結するのであろうと想像できるが、今回ヤマハが拘ったのは45度のバンク角確保等、エキサイティングな走りが楽しめることだと言う。前二輪の採用は制動性能の向上に貢献することは明らかである。また左右のフロントフォークが協調し合う優れたサスペンション性能の発揮も特筆物。ウェットな路面でも安心して走れる性能向上が期待できるわけだ。




 報道試乗会はもう直ぐ開催される。そのインプレッションは改めてお届けしたい。乞うご期待である。




※日高社長の「高」ははしごだか

これまでに無い異様な光景。フロント周りのパラレルツインホイールはそれぞれ外側に位置するタンデムフォークで片支持される方式。そのボリュームある出で立ちは迫力がある。

一見バイクに見えるサイドビュー。ホイールベースとの位置関係を見ると、ハンドルとシートが後方にセットされていることがわかるだろう。動的な重量配分を考慮したデザインだ。

発表会当日、NIKEN開発の技術説明にはパワーポイントが活用された。写真はそのひとつでフロント2輪の構造があらわにされたカットがこれ。左右方向に伸びたワイドなブリッジバー(パラレログラムリンク)がシーソーの様に可動する事で、車体はバイクの様にリーンする。
フロント2輪でシッカリと地面を掴む表情とエアロダイナミクス性能の追求。走りを予感させるデザイン開発が行われた。そんなイメージスケッチのひとつがコレ。


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