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新型ソフテイル「BREAKOUT」【ハーレーダビッドソン試乗レポートVol.3】


ハーレーダビッドソン2018モデルの中でもひときわ注目を集めているのが、従来の「ダイナ」と「ソフテイル」という2大ブランドを統合して新たに誕生した、新型ソフテイルファミリーである。先日スペインで開催された海外試乗会から、迫力のドラッグスタイルと豪快な走りが魅力のモデル、BREAKOUT を解説していこう。(REPORT:佐川健太郎)

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これぞハーレー!な極太超扁平スタイル

ソフテイル史上最強を誇るミルウォーキーエイト114のパフォーマンスを最もダイレクトに味わえるモデルがブレイクアウトだ。ロー&ロングを絵に描いたような思いっきりストレッチされた車体に240サイズの超極太リヤタイヤを履いた、さしずめメーカーメイドのホットロッドと呼べそうなマシン。あらためてハーレーの「スタイル」へのこだわりを熱く感じさせるモデルである。

心地よく響く114エンジン

新型ソフテイルの114エンジンはすべて同じ仕様だが、ことさらブレイクアウトの低い車体と硬めのリヤショックから伝わるダイレクト感は格別のものがある。新型のエンジンはブッシュを介せずフレームに直接搭載されるリジッドマウント方式であるため、鼓動感も増幅されて伝わる。ソリッドな炸裂音を含んだワイルドなVツインサウンドに包まれながらクルーズしているだけでも気分が高揚してくる。

意外とダイナミックなコーナリング性能

ライポジも独特だ。低く構えたバーハンドルと足を前方に投げ出すフォワードコントロールからなる大胆なライポジは傍から見るほどカッコいい。ただ、ライディングフォーム的にはやや不自然なところもあり、これでフル加速に耐えるには根性が必要だが、そういった肩で風を切るようなツッパリ感がまたいいのだ。


コーナリングは実にダイナミックだ。4輪スポーツカーのような扁平プロファイルの超ワイドリヤタイヤ故、倒し込みにはやや粘りがあるが、一度バンクさせてしまえば絶大なグリップ感とともにどこまでもいける感じがする。加えてフロント21インチの大径ホイールによる慣性力によって直進はもちろん旋回中のスタビリティも申し分ない。つまり、旋回安定性が素晴らしいのだ。たしかにバンク角そのものは少ないのだが、起き上がろうとする巨体を腕力でねじ伏せつつ、ステップをカリカリと路面に当てながら曲がっていくのがチョー楽しい。コツさえつかめば、かなりのペースで峠道も攻められる。




とはいえ、ブレイクアウトはやはり街や高速道路をゆるりと流すのが気持ち良く、また自分のスタイルを演出するためのアイコンとしても最適だと思う。ハンドルポストに埋め込まれたシンプルなメーターや13リットルの小ぶりな燃料タンクなど、ミニマライズされた割り切り感が気持ちいい。ハーレーの美学を見せつけてくれる一台だ。

繊細な表情を見せる10対のスポークから成るキャストホイールは21インチと巨大サイズ。

ストレートカットの右2本出しマフラーはブラック塗装の精悍なイメージ。メインフレームからひと続きになったスイングアームは一見するとハードテイルに見える。

カスタムテイスト溢れる丸目のヘッドライトは凝ったデザインのLEDタイプだ。デュアルベンディングバルブ採用の正立フォークも新設計。

ピーナッツ型の小ぶりな燃料タンクは、デザイン的なバランスを重視して容量13リットルと従来よりも小型化されている。

シートは他のソフテイルシリーズと比べるとクッションが薄めな印象で乗り心地もハード。リヤシートについてもミニマムな仕様だ。

シートを取り外すと新設計のシングルショックが顔を出す。車体右サイドに装備されたプリロードアジャスターも手動で操作できるタイプだ。

240/40-18サイズのリヤタイヤ。それだけ聞くと4輪のタイヤかと思うほどだ。フルバンクさせてもなかなか端まで使えない。

デジタル式ライザーゲージと呼ばれるハーレー独特のメーター。ハンドルポスト(ライザー)内にビルトインされているユニークな構造だ。

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