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建物の外装にチタン! 新日鐵住金の意匠製チタン製品


新日鐵住金は、建築物の屋根・外装へのチタン適用・拡大を推進している。この度、江蘇省の江蘇大劇院 Jiangsu Grand Theatreに、同社の意匠性チタン製品TranTixxiiを使用した三菱ケミカル製のチタン複合板 アルポリック/fr TCMが採用された。

中国における新日鉄住金チタン材の採用実績としては、北京の中国国家大劇院において、その設計者である世界的建築家ポール・アンドリューにTCM(Titanium Composite Material)が高く評価されたことによる初採用に始まり、今回が8物件目となる。また、本物件がこれまで新日鉄住金が国内外で受注したチタン製品においては、過去最大の採用面積となった。




アルポリック/fr TCMは、面材にチタンを使用したチタン複合板。チタン独特の意匠性と抜群の耐食性を備え、さらに、複合板にすることによって、同じ強度においてチタン単板よりも軽量化が図れる。不燃認定も取得していて、外装材や屋根材として使用できる。

チタン複合板、アルポリック/fr TCM (Titanium Composite Material)の構造。新日鉄住金のチタン材「TranTixxii」が用いられている。

江蘇大劇院は建築総面積27万㎡で、それぞれに大型劇場を有している4棟の建物からなり、江蘇省内で最大の文化施設。これまでの中国国内での採用実績に加え、新日鉄住金が開発した優れた質感の意匠性と、通常であれば変色してしまうチタンを独自の技術開発により変色しにくくした特性及びTCMの特長である平坦度の高さ、軽量性、不燃性、経済性などが高く評価され、今回も本物件での外装での採用につながったという。




新日鉄住金のチタン素材は、建材分野において、比重が鉄の60%、銅の50%ほどという軽量さがもたらす「安全・安心」(高所建設作業の効率化・工期短縮、耐震性向上による躯体構造への負荷軽減、環境親和性向上等)に加え、すぐれた意匠性や耐変色性による「ライフサイクルコストの改善」(メンテナンス負荷軽減)を実現する。同社は、チタン製品の国内外の建築分野への普及に向け、引き続き尽力していくという。

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