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ZF、グローバル・ボディ・コントロール・システム(BCS)事業をLuxshare社に売却


ゼット・エフ・フリードリヒスハーフェン社(以下、ZF)は8月30日、グローバル・ボディ・コントロール・システム(BCS)事業部門を、香港に本社を置くLuxshare Limitedに売却する契約を締結した。この売却は、事業の移転が両社の戦略目標に合致したことから実現したものである。以下プレスリリースより)

ZFの取締役であり、アクティブ&パッシブ・セーフティ事業部および北米地域事業の統括者であるフランツ・クライナー博士は次のように述べいる。


「ZFのグローバルBCS事業部門は、無線周波数(RF)エレクトロニクス事業を含め、幅広い製品ラインアップを展開することで確固とした地位を築いているほか、優秀な人材と堅実な財務基盤をもっています。当社は、幸運にもLuxshare LimitedというBCS事業に対して長期的な戦略ビジョンを有した、財務的に健全なオーナーにめぐりあいました。同社への統合により、従業員、お客様、およびビジネスパートナーには利益がもたらされ、グローバルBCS事業部門、特にアドバンスド・ヒューマン・インターフェイス・ソリューション分野の戦略的開発活動がスムーズに進んでいくでしょう」




売却評価の過程でZFは、BCS事業部門の製品や技術、RFエレクトロニクス製品ライン、およびLuxshare社の製品ラインや技術の間に相互補完的な関連性が複数あることを確認した。


クライナー博士は次のように述べている。


「グローバルBCS事業の経営は順調で、財務的にも健全な状態ではありますが、当事業をZFグループの外部でさらに発展させることを考えれば、このたびの決定は論理的な判断だと言えます」




Luxshare社はグローバルBCS事業部門を独立企業として運営する意向だ。これまで通りドイツのラードルフツェルを本部所在地とし、現在のグローバルBCS事業経営陣が引き続き事業を率いる。




Luxshare社のライチュン・ウォンCEOは次のように説明している。


「当社は、これまでの経験を生かしてLuxshare Precision事業を大きく成長させながら、BCS事業の拡大と、自動車向けインターフェイス・ソリューションのグローバルリーダーになるという戦略を支援します。また、BCS事業部門に新しい顧客と自動車向けコンシューマ・テクノロジーへのアクセスを提供するほか、中国市場におけるポジションを強化し、必要なリソースの提供によってさらなる成長を促します」




このほか、Luxshare社は、研究開発への投資で市場競争力と市場浸透を促進していく。さらにアドバンスド・ヒューマン・インターフェイス・ソリューション(AHIS)製品ラインを確立するなど、BCS事業部がこれまで掲げていた計画をサポートする。




ZFのグローバル・ボディ・コントロール・システム事業部門(RFエレクトロニクスを含む)は、11カ国の16拠点に約6,000人の従業員を擁し、5カ国に11カ所の営業所やエンジニアリング事業所を展開しているす。自動車向けインターフェイス・ソリューションの主要な開発業者であり、かつ世界的メーカーである同事業部門は、東西ヨーロッパ、アジア(特に中国)および南北アメリカのお客様向けに、複合スイッチ、ステアリング・コラム制御モジュール、電子制御パネル、HVACコントロール、電子式/機械式ステアリング・コラム・ロック、リモート・キーレスおよびパッシブ・エントリー・アクセス・システム、タイヤ圧監視システム、雨量/光/湿度/太陽光負荷センサーなどを供給している。


事業活動の完全な移転は2017年末に完了する予定だ。この取引は、関連規制当局からの承認を得ることが条件となる。

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