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車高って上げながら合わせるの? 下げながら合わせるの? エアサスQ&A


はじめてでも安心!!


気になるエアサスQ&A


スイッチひとつで車高をアップダウンできて、なんとな〜く便利なのは分かっているエアサス。でも、実際のところどうなの? というわけで、エアサスの仕組みや使用する際の注意点など、気になるポイントをTSO・田中さんに聞いてみたぞ!


Q.1 そもそもエアサスって何ができるの?


A スイッチ操作で車高を上げ下げできます


あえて説明する必要もないかもしれませんが、スイッチ操作で車高をアップダウンできるのがエアサスです。もうこれに尽きますね。車高を下げれば、カッコいいローダウンした愛車を堪能できて、車高を上げれば実用的に走行できます。例えば、エアロを装着している場合、大事なエアロを擦らなくて済むとか、車高が低すぎて入れない場所にも車高を上げて入ることができるわけです。実際、どのくらい幅で車高を変えられるかはメーカーや車種によって変わりますが、純正以上に車高をアップできる場合もあります。とにもかくにも、エアサスにすることの機能的なデメリットは無いんじゃないでしょうか。家族のいるミニバンのオーナーさんには、オススメの足まわりです。


Q1


車高調で下がった状態では、ちょっと無理目な段差も車高を上げれば楽々クリア。これこそ、エアサスの最大のメリットであり、特徴なのだ。


Q1_2


スイッチを操作することで、車高を上げたり、下げたりできるのがエアサス。キットによっては、リモコンで操作できるようになるものもあるぞ。


MAX DOWN


MAX DOWN


純正ショックにユニバーサルエアーのベーシックコンボキットを装着した70ヴォクシーの場合、最大車高から最低車高の差は、フロントが110㎜、リアに至っては195㎜も車高が変わった。


フェンダーアーチの高さ


フロント 610㎜

リア 585㎜


MAX UP


MAX UP


フェンダーアーチの高さ


フロント 720㎜

リア 780㎜


Q.2 エアサス化するにはいくらかかる?


A キットにもよりますが工賃含めて50万円〜ですね


パーツ代に関しては、ダウンサスが約5万円、車高調は約12万円〜と考えると、エアサスは低価格なモデルでも最低30万円くらいはかかります。組み付ける部品も多いので、工賃もダウンサスや車高調よりも高価になります。ということを踏まえると、どのキットを使うかによるところも大きいですが、ダウンサスで約7万円〜、車高調で約15万円〜、エアサスだと約50万円〜。しかも、別で説明しますが、構造変更も必要になります。となると、高価でハードルも高く感じてしまうかもしれませんが、その金額を上回る満足度が、エアサスにはあります。


ボルトオンタイプ


ボルトオンタイプ


多くのメーカーから発売されているのが、それぞれの車種に合わせてキット化されているボルトオンタイプ。キットの内容によって価格が変わり、機能が増えるほど商品価格も高くなっていくイメージ。


後付けタイプ


後付けタイプ


ボルトオンタイプの設定がなかったり、いま使っている足まわりを活かしてエアサス化するためのキットが後付けタイプ。スプリングをエアバッグに交換することでエアサス化できるので費用も抑えられる。


Q.3 エアサスは車検に通るの?


A 車検を通すには構造変更が必要です


結論からいうと、エアサスで車検を通すには構造変更が必要になります。というのも、スプリングがエアバッグに変わるので、それを届け出なければならないんです。その時に必要になるのが、強度計算書や構造変更申請書。これは「エアサスが強度的に問題ありませんよ」というのを証明するための書類で、陸運局に提出します。その際、車検の有効期限の開始日が、構造変更が認められた日になるので注意が必要です。そのため、予算や手間を考えると、車検時にエアサス化するのがオススメです。


Q3


写真はエアフォースジャパンのキットに付属している強度計算書。メーカーによって付属していたり、別売り(3〜4万円)だったりと様々なのだ。


Q.4 エアサスの仕組みを教えて!


A エアバッグ内の空気を出し入れすることで車高を上下します


スイッチ操作で車高を上げたり下げたりできるエアサスですが、実際、どういう仕組みで動いているか見てみましょう。まず、コンプレッサーがまわりの空気を吸い込み、それをエアタンクに送り込みます。タンクに貯まった空気は、スイッチを操作することでエアバッグに注入されて車高が上がります。このとき車高が下がらないのは、空気が逆流しないように弁が設けられているから。車高を下げるときは、エアバッグ内の空気を抜くというわけです。機械式と電磁弁式の場合、タンクの空気を直接エアバッグに送るか、電磁弁を介して送るかなので、空気の通るルートが少し変わる感じですね(他の違いはQ5を見てみてください)。エアサスは、フィッティングなど細かいパーツも多いので、複雑に思えるかもしれませんが、仕組みとしては比較的シンプルですね。


おおまかにこの順序で空気が流れます


空気▶コンプレッサー


コンプレッサー


大気中の空気を吸い込んで、エアタンクに送り込むのがコンプレッサーの役割。その際、圧縮することで容量を確保する。コンプレッサーが大きい/数が多いと、タンクへの空気の充填速度が速くなる。


エアタンク


エアタンク


エアタンクは、車高を上げるための空気を貯めておくための場所。タンクの大きさ(容量)によって、車高を上下できる回数が増える。小さいタンクの場合、貯めて、出してを繰り返すので時間がかかる。


スイッチ


スイッチ


機械式のエアサスの場合、スイッチ操作が空気の流れに直結。フロント/リアを操作できる2独の場合、スイッチは2個。前後左右をコントロールする4独は、4個。メーターは、バック内の空気量を表示する。


エアバッグ


エアバッグ


スプリングの代わりに設けられたエアバッグ内の空気量で車高を調整。空気を抜けば下がるし、注入すれば上がる。ちなみに、乗り味は、空気量が多いとガチガチのスプリングと似た感じに、少ないとノーサスのような感じになる。


電磁弁&スイッチ


電磁弁&スイッチ


エアバッグへの空気の出し入れを電気的にコントロールするのが電磁弁。電気式と呼ばれることもある。スイッチが空気の流れに直結する機械式と比べ、車高のアップダウンの速度が速いメリットがある。


Q.5 機械式と電磁弁式の違いは?


A 簡単にいうと拡張性の違いです


仕組みのところでも少し説明しましたが、車高のアップダウンの速さが違います。電気的にコントロールする電磁弁式の方が速いですね。それ以上に、リモコンなど、拡張性が高まるのが電磁弁式のメリット。一方で、機械式の場合、構成部品が少ないのでトラブルが少ないのがメリットです。


電磁弁式


電磁弁式


流れる空気の量を電気的にコントロールするので、車高を上げたり下げたりするときのスピードが一定。リモコンなどの拡張性にも優れ、将来的な新機能の追加にも対応できる。


機械式


機械式


機械式は、スイッチからエアバッグまでホースが直接つながっていて、操作が直結。タンク内の圧力が空気の力にかかわってくるので、車高を上げるのに少し時間がかかる。


Q.6 トラブルを避けるにはどうすればいい?


A タンク内の湿気取りは必須です


エアサスのトラブルを大きく分けると、エア漏れとサビです。エア漏れは、ホースやエアバッグなどから空気が漏れてしまう状態。もうひとつのサビは、空気中の水分が結露して、エアタンク内に貯まると内側でサビが発生します。サビると空気の通り道が詰まったりするので、湿気には注意しましょう。


Q6


エア漏れは可動部で起こりやすい。例えば、車高を上げて駐車場に停めていて、いつもより車高が下がるなどの症状があるようだったら、プロショップに相談するようにしよう。


Q6_2


タンク内の水分を取り除くためのドレン。これは自分でもできるので、マメに抜いてやるようにしよう。エアドライヤーなどのオプションを装着すれば、サビを未然に防ぐこともできる。


Q7 結局のところ、乗り心地はどうなの?


A 以前と比べてかなり改善されています


エアサスと聞くと、乗り心地がよくないイメージを持っている人も多いと思いますが、最近のエアサスキットは、そんなことありませ ん。エアバッグ内の空気量によって、乗り心地をある程度調整することもできるので、走行時の車高も変わってしまいますが、いろいろ試してみるのもオススメです。


イデアルのように車高調と同じく全長調整式ショックを採用するメーカーもあるので、車高を低くした状態で乗り心地を考えたセッティングをすることも可能だ。


乗り心地もいいので安心してね♪


Q.8 上げて合わせる?下げて合わせる?


A 少しだけ車高に違いが出ます


●75psiに合わせたときの車高を比較

MAX UPから下げた場合 670㎜

MAX DOWNから上げた場合 660㎜


メーターの数値が同じでも、上げた状態から下げるのと、下げたところから上げるのでは少し車高が変わってきます。イメージとしては、下げたところから上げるのは重いものを持ち上げる感じで、上げた状態から下げるよりも実際の車高は少し低くなります。メーターの数値で合わせている人は気にしてもいいかもしれません。


今回は、フロントの車高をメーターの目盛りで75psiになるよう、MAX UPから下げた場合と、MAX DOWNから上げた場合で比べてみた。


田中さん


田中さん


「エアサスは、ドライブに行ったときなどに、立ち寄れるお店が限られることがほとんどないので、彼女や家族から不満が出にくいと思います。車高調と比べて高価ですが、装着してソンはしないパーツだと思いますよ」。


TSO


TSO


足まわりをはじめ、エアロ加工やフェンダー加工といった大がかりなドレスアップもオマカセのプロショップ。代表の田中さん自身が、現役のドレスアッパーということもあり、お客さんの目線に立って愛車作りのアドバイスをしてくれるぞ。


大阪府和泉市和田町281-1

☎0725-39-5555

営業時間:10:00〜20:00 定休日:木曜日


(ドレナビ編集部)



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