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桜の開花はどう決まる?生物季節観測から季節の変化を読み取ろう


全国各地で桜の開花が発表され始めました。今年は暖冬だったので待ちに待った春という感じはしないかもしれませんが、桜の開花発表があると少しワクワクした気分になりますよね。桜の開花は気象庁から発表されますが、開花が発表される条件については知らないという人もいるかと思います。

そこで、ここでは季節の訪れを感じる手がかりとなる気象庁の生物季節観測の基礎知識や、桜の開花発表の条件についてわかりやすく解説していきます。

気象庁は様々な動植物の観測を行っています

気象庁は様々な動植物の観測を行っています


気象庁で観測している植物や動物

ニュースや天気予報で取り上げられることが多いのは桜の開花ですが、気象庁ではそれ以外にも梅の開花やいちょうの黄葉などの観測を行っています。主な観測対象としては次のようなものがあります。

植物

・サクラ

・ウメ

・アジサイ

・イチョウ

・カエデ

動物

・ウグイス

・ツバメ

・モンシロチョウ

・ホタル

・アブラゼミ

この他にアンズやトカゲ、トノサマガエルといったちょっと変わった動植物も、観測の対象になっています。

梅や紫陽花などは開花を観測し、いちょうは黄葉・発芽・落葉を観測するなど、植物の種類によって観測する内容が異なります。動物の場合にはウグイスやアブラゼミは鳴き声、ツバメやホタルは初めて見た日を観測します。

これらの観測は、気象状況の推移を把握するために行われています。

先日、東京都では観測史上最も早い桜の開花発表がありましたね。

観測できたタイミングによって気候の変化を把握します

観測できたタイミングによって気候の変化を把握します


桜の開花の条件

ニュースで知ることになる桜の開花ですが、この開花が発表されるためにはきちんとしたルールがあります。桜に限らず、季節観測の対象となる植物には「標本木(ひょうほんぼく)」として定められた木があります。

桜の場合は標本木に5〜6輪以上の花が咲くと「開花」となります。近所の公園などで桜が開花していても、標本木の花が咲いていない場合には気象庁の定める開花とはなりません。桜の標本木は主にソメイヨシノですが、育たない地域では、ヒカンザクラやエゾヤマザクラが標本木になっています。

他の植物でも観測方法がきちんと決まっていて、その方法に従って気象庁が発表しています。

桜は標本木に5〜6輪以上咲くことが開花条件になります

桜は標本木に5〜6輪以上咲くことが開花条件になります


自分だけの標本木を探そう

季節の訪れを告げる桜やいちょうなどは地方気象台が管理するエリアごとに標本木があります。

生物季節観測は気象庁の職員が行いますので、標本木が気象台内に植えられていることもありますが、東京なら靖国神社に桜の標本木、皇居大手濠の竹橋にいちょうの標本木があります。他にも散策に向いている公園などに標本木が植えられている地域もあります。

これから暖かな散歩日和が続きます。一番開花が早い桜の木を見つけたら、自分だけの標本木と決めて毎年観測してみるのも面白いかもしれませんね。

身近なところに標本木が植えられていることもあります

身近なところに標本木が植えられていることもあります

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