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東京のシンボル、上野動物園の悲喜こもごも


冬とは違った強めの陽射しによって、日中に気温が上がる日が多くなっています。桜の開花が待ち遠しいですね。

都内屈指の桜の名所といえば上野公園ですが、その敷地内にある観光名所といえば、そう上野動物園です。今日3月20日は、なんと上野動物園が開業した記念日でもあるのです。

今から137年前の1882年3月20日に開園した日本初の動物園として歴史をつくってきました。関東大震災や戦争という苦しい時代を乗り越えてきた、日本の動物園を代表する存在でもある上野動物園。記念すべき日にその歴史を振り返ります。

上野動物園の人気者、ジャイアントパンダ

上野動物園の人気者、ジャイアントパンダ


「おまけ」として開業した上野動物園

今でこそ、年間の来場者数が400万人ほどの人気を誇る上野動物園ですが、もともとはあくまで「おまけ」としてつくられた施設でした。というのも、上野公園内へ移転を行った現在の国立博物館の付属施設という立ち位置だったのです。

このとき博物館では、万国博覧会に出展するための日本産の品を全国から集めていました。動物園にも同様に日本の動物が集まりました。

転機となったのは1886年、当時の宮内省の管轄となってから。海外の王室などからの贈呈品であるトラなどの動物が上野動物園に納められるようになったことで、付属施設という「おまけ」の立ち位置から、徐々に日本を代表する動物園としての顔をもつようになったのです。

今ではすっかり上野の名所に

今ではすっかり上野の名所に


消えた動物……戦時中の悲劇

「おまけ」としてつくられた上野動物園でしたが、昭和の時代に入ると、上野動物園は人気スポットとして多くの来場者を迎える場所に成長していました。しかし、そんな上野動物園も戦時下の物資不足、エサ不足といった影響を免れることはできませんでした。そして1943年、「猛獣処分」を東京都が命じます。

その理由は、空襲などの影響で猛獣が逃亡して、人間に危害を与えるようなことがないようにするため。クマ、ライオン、トラ、ゾウなど計27頭が殺処分を受けることになったのですが、殺処分を免れたとしてもエサ不足によって死んでしまう動物も多くいました。

上野動物園の歴史の中で最も悲しい出来事でしたが、その後の上野動物園の復活が戦後のつらい時代に光を与えたのもたしかでした。

戦時中はゾウも処分の対象に

戦時中はゾウも処分の対象に


ジャイアントパンダという貴重な存在

上野動物園といえば、ジャイアントパンダが人気ですね。ジャイアントパンダといえば繁殖がとても難しい動物として知られています。見る側の私たちからすれば、動物園の動物たちをただただかわいいと思いながら観賞しますが、動物園には動物の研究、保護といったテーマや役割があります。

そこで1989年にスタートしたのが「ズーストック計画」です。

これは、複数の動物園や水族館が協力して、希少動物の保護や繁殖を計画的に行う取り組み。その一環として、ジャイアントパンダの繁殖に取り組んでいる上野動物園ですが、ご存じのとおり2017年に待望の赤ちゃんが誕生し、大きな話題となりました。

上野動物園では、ジャイアントパンダだけでなく、ベンガルヤマネコやスマトラトラなどもズーストック計画の対象となっており、日々動物の保護に力を入れています。

── 2年前、シャンシャンの誕生でわいた上野動物園。平成の次の時代も憩いの場所として生き続けることでしょう。春は生命の誕生の季節でもあります。ニューフェースに誕生にも期待が寄せられますね。

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