今朝(30日)は放射冷却の影響で冷え込みが強まりました。全国で最も冷え込んだのは稚内市沼川で、最低気温はマイナス3.9℃と今シーズン一番の冷え込みに。この冷え込みで、稚内では初霜と初氷、札幌でも初霜を観測しました。
●稚内で初霜・初氷 札幌で初霜を観測
今朝(30日)は、晴れて放射冷却の影響で冷えた所が多くなりました。
午前7時までに、全国(富士山のぞく)で最も冷え込んだのは稚内市沼川で、最低気温はマイナス3.9℃を観測し、今シーズン一番の冷え込みとなりました。また、稚内空港ではマイナス3.1℃を観測し、こちらも今シーズン一番の冷え込みとなっています。午前7時までに最低気温は14地点(富士山のぞく)で氷点下となりました。
この冷え込みで、稚内では初霜と初氷、札幌でも初霜を観測しました。稚内の初霜は、昨年より21日早く、初氷は昨年より16日早い観測です。札幌の初霜は昨年より23日遅い観測です。
●稚内は日中との寒暖差15℃
日中は順調に気温が上がる所が多いでしょう。最高気温は、札幌は15℃、稚内は12℃まで上がる見込みです。特に稚内では朝との寒暖差は15℃ほどになりそうです。東京は朝の最低気温は11.6℃と、それほど冷えていませんが、日中は22℃くらいまで上がり、朝と日中との寒暖差は10℃くらいになりそうです。その時間の気温にあった服装選びをして、体調管理に御注意ください。
●放射冷却とは
この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。
「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。
例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。
放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごしください。
