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四国から中国地方に活発な雨雲 すでに警報級の大雨 河川の増水や氾濫に厳重な警戒を


四国から中国地方には所々に活発な雨雲が広がり、すでに大雨となっている所があります。このあともさらなる雨が予想され、大雨による災害に厳重な警戒が必要です。

●23日(水)昼前まで局地的に非常に激しい雨 その後も雨が続く

四国沖を進む低気圧が、ゆっくりと北上しています。西日本には暖かく湿った空気が流れ込み、四国から中国地方にかけて発達した雨雲がかかっています。雷を伴って非常に激しい雨が降り、すでに大雨となっている所がありますが、今後もさらに雨量が増える見込みです。

24日(木)の6時までに予想される雨量は、いずれも多い所で
瀬戸内側 80ミリ
太平洋側 120ミリ

26日(土)の9時にかけてさらに雨量が増え、トータルで300ミリ近い雨が降る所もあるでしょう。

少なくとも、今日(水)の昼前にかけては低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒し、その後も土砂災害などに十分な注意が必要です。

●非常に激しい雨って どんな雨?

非常に激しい雨は、1時間雨量が50ミリ以上~80ミリ未満の雨を表しています。これは、滝のように降る雨で、ゴーゴーと降り続くイメージです。また、傘は全く役にたたないレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなるため、車の運転は危険です。

なお、1時間に50ミリの雨というのは、雨水が別の場所に流れず、そのまま、たまる状態だと、降った雨が50ミリの高さになるくらいです。1時間に50ミリの雨が、1平方メートルに降ると、50リットルの量になります。例えば、傘を開いた面積がおおむね1平方メートルなので、1時間、傘をさしていると、牛乳パック50本分もの雨が、傘にあたることになるのです。

ただ、実際は、まわりの雨水が集まると、その地点に降った雨の量よりも多く、水がたまることもあります。非常に激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に、十分ご注意ください。

●大雨が発生 とるべき対応は

実際に大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

⑤ 上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。

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