＜U－23アジア杯カタール大会：カタール2－4日本＞◇25日◇準々決勝◇ドーハ
パリオリンピック（五輪）アジア最終予選を兼ねるU－23アジア杯カタール大会で、日本（B組2位）が開催国のカタール（A組1位）を延長戦の末に4－2と破り、4強に進出した。五輪出場に王手をかけた。
途中出場のMF荒木遼太郎（22＝FC東京）が決勝アシストを記録した。
後半追加タイム5分から右サイドのMF山田楓喜（22＝東京ヴェルティ）と交代すると、縦横無尽に動き回り、延長前半10分にFW細谷真大（22＝柏レイソル）の得点をお膳立て。ペナルティーエリア手前で受けると、前を向いて細谷に絶妙な縦パスを通した。「ターンしてマオに出すというのは、マオからも言われていたし、自分はそこが一番の持ち味だと思っているので、それが出せて本当に良かったかなと思います」と手応えを示した。
チームが得意とするサイド攻撃に中央突破のアイデアを加え、勝利に貢献した。「ワンチャンスを本当にものにできるかどうかでこのゲームが変わってくるなっていう風に思っていたので、そこは狙い通りでした」とうなずいた。
先発した韓国戦は無得点。攻撃のかじ取り役として悔しい思いをした。「自信はつきましたし、ああいうゴール前でなかなか点が入らない状況での仕事というのは、やはり自分の仕事だと思っているし、自分は本当にそこが一番の武器だと思っているので、その仕事ができて本当によかったです」と安堵（あんど）。ファンタジスタが期待に応える大仕事をやってのけた。
