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流れ悪くとも好機逃さず=川崎、ACLへ弾み―Jリーグ


 前半ロスタイム。川崎は思うように攻め込めない時間が続く中、遠野のワンタッチでの縦パスにマルシーニョが抜け出す。「仲間を信じて走った」と快足を飛ばして相手を置き去りに。折り返しをレアンドロダミアンが流し込み、貴重な先制点が生まれた。  序盤から相手のプレスをかわせず、ボールを失ってはカウンターを食らった。前半27分には右CKからマルシーニョがネットを揺らしたものの、直前に反則があったとしてVARで取り消し。流れは決して良くなかったが、我慢強かった。  2日のC大阪戦で大敗し、6日の磐田戦は土壇場で辛うじて引き分けに持ち込んだ。苦しい状況で迎えた一戦で「気持ちのところ、球際、求めていたところを表現してくれた」と鬼木監督。こぼれ球を奪取し、執念を見せた。過密日程でも戦う姿勢を取り戻した。  開幕から7戦5勝と好調をキープしていた柏との上位対決。直接たたいたことで勝ち点差を4に広げた価値は大きい。15日から悲願の初優勝を目指すACLの1次リーグがマレーシアで始まる。「この力をACLに持っていって戦い抜きたい」とはレアンドロダミアン。弾みのつきそうな白星に、自信を得た様子だった。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、シュートを放つ川崎の遠野=9日、等々力 〔写真説明〕後半、ドリブルする川崎のマルシーニョ(中央)=9日、等々力
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