同志社大学リーダー養成プログラム 「新島塾」 4年ぶりの夏合宿を実施
同志社大学(京都市上京区/学長:植木 朝子)は、2023年9月1日(金)~9月4日(月)、同志社びわこリトリートセンター(滋賀県大津市北小松)にて4年ぶりとなる宿泊プログラム「合宿で鍛える知的基礎体力(以下、夏合宿)」を実施しました。
「私たちの現在地」をテーマとして植木学長、佐藤優氏などを講師に迎えた他、エマニュエル・トッド氏からは学生に向けたメッセージ動画をいただきました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309069057-O1-17q8Y0S6】
プログラムの実施風景
■「新島塾」と4年ぶり開催の夏合宿について
同志社大学では、良心教育を継承しながら、文系と理系の垣根を越え、総合知を備えた次の時代を担う人物を養成するための新しい教育プログラムとして「同志社大学新島塾」(以下「新島塾」)を2019年度に開校しました。
選抜を経て入塾した少人数の学生だけが参加できる独自の学びの課程のなかでも、一大イベントである夏合宿は、植木朝子学長や特別顧問の佐藤優氏をはじめトップクラスの講師陣の講義を直接受け、質問や対話ができるめったにない貴重な機会となっています。
今回の参加者は事前授業や課題に取り組んだ上で、琵琶湖のほとりにある「同志社びわこリトリートセンター」で3泊4日の合宿に参加しました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309069057-O2-l5R3zTq3】
同志社びわこリトリートセンター
合宿形式のプログラムはコロナ禍により一時休止(20年度~22年度は学内実施)していましたが、2023年度は4年ぶりにリトリートセンターでの開催が実現。2・3年次生17名に加え、体験参加として1年次生9名、計26名の学生が参加しました。
▼新島塾についての詳細はこちら
https://next.doshisha.ac.jp/neesima/about/message.html
■2023年夏合宿のプログラムと実施風景
2023年夏合宿のテーマは「私たちの現在地」。現在起こりつつある時代の大きな変化と未来について多角的な講義・演習・議論を通じ、人文・社会科学の「知」と自然科学の「知」の融合による「総合知」の獲得を目指しました。
4日間にわたるプログラムのうち、初日の9月1日には、セッション1「塾長との対話・討論」として植木朝子学長による特別講義「中世の価値観から現代を考える」が行われ、著書『 虫たちの 日本中世史『梁塵秘抄』からの風景』を題材に、日本文学に登場する「虫」から中世の日本人の価値観を読み解き、現代の常識や物事の見方の転換のヒントが示されました。
続いて佐藤優氏が、植木学長の講義をうけて歴史・文化・法律などをクロスオーバーさせながら中世の世界観を解説。学生たちに質問を投げかけつつ、佐藤氏ならではの外務省やロシアでの実体験に基づく話題や、同志社大学らしい宗教観を深く問う論の展開に、学生たちからは時折笑いも起こりながらも、全員が真剣にメモを取り耳を傾けていました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309069057-O3-tdqT6YaL】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309069057-O4-R7dkPXhV】
同志社大学・学長の植木朝子
同志社大学・特別顧問の佐藤優氏
セッション2「エマニュエル・トッド」では、本合宿の課題図書『我々はどこから来て、今どこにいるのか?(上・下)』や『第三次世界大戦はもう始まっている』の著書エマニュエル・トッド氏について、日本語版の出版社である株式会社文藝春秋の編集担当者・西泰志氏の解説とともに掘り下げました。
会場では、トッド氏の1時間以上にわたるメッセージ動画が上映され、トッド氏からは学生たちに向けて「時代遅れに見えるようなものが実は重要である」「著書は難解かもしれないが、ぜひ何度も繰り返して読み理解してほしい」と熱いメッセージが伝えられました。
その後のグループ討議では、「高等教育の意義は、自分の学びたいことを学ぶことができ自己実現できることにある」「受験によって社会階層の移動が可能になる」という意見の他、これらに対する質問や反論も飛び交うなど、活気にあふれる場となりました。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309069057-O5-bu0raOQf】
トッド氏のメッセージに聞き入る学生たち
同志社大学では、今後もこのような夏合宿をはじめとする新島塾の各活動を通じ、未来の日本社会のリーダーを担う人物の養成や社会貢献に取り組んでまいります。
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