<ヤクルト3-4巨人>◇11日◇神宮
巨人の4番岡本和真内野手が首位浮上へ号砲を鳴らした。1点を追う2回先頭の第1打席。2ボールからカットボールを左中間席へ運んだ。6号同点ソロで27打席ぶりにアーチを描くと、4回1死一塁で今度は直球を再び左中間へ。7号勝ち越し2ランとなった。「風に助けられて、ホームランになってくれてよかったです」と左翼方向へ吹く強風を理由に挙げるも、3打席目以降は2打席連続申告敬遠で勝負を避けられるほど、相手ベンチの脅威となった。
1試合複数本塁打は、3発打った昨季8月6日広島戦(マツダ)以来9カ月ぶり16度目。2打席連発アーチは通算10度目になった。5月は前日まで打率1割1分1厘と低空飛行を続けたが一気に急浮上した。「迷惑をかけないように早く打ちたいと思っていたので、ここから打てるように頑張りたいと思います」。4番の復調は単独首位を走るチームにとって、これ以上ない追い風となる。