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税金をクレジットカード決済やスマホ決済で支払うデメリットはあるのか


クレジットカード決済やスマホ決済は、手元に現金がなくても支払いを行えるのが魅力であり、最近では税金の納付にも用いることができるようになっています。

クレジットカード決済等でポイントが付与されるメリットは知られていますので、今回はあえて、税金を現金以外の方法で支払う際に発生するデメリットを紹介します。

税金をクレカ決済や スマホ決済で支払うデメリット

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税金をクレジットカードで支払うデメリット

クレジットカードで税金を支払う場合でも、税金の支払額自体が増えることはありません。

しかし、クレジットカード決済については決済手数料がかかるため、納税額以上の支出が発生します。

所得税などの国税を支払う場合、「国税クレジットカードお支払サイト」を利用することになりますが、納税額に応じて以下の決済手数料を負担することになります。

納付手続き完了後に取消手続きは行えませんので、税目や納付金額の誤りに十分注意してください。

<クレジットカードの決済手数料>

納付税額決済手数料(税込)
1円~10,000円83円
10,001円~20,000円167円
20,001円~30,000円250円
30,001円~40,000円334円
40,001円~50,000円418円
5万円超についても、10,000円を超えるごとに決済手数料が加算されます。

領収証書はクレジットカード決済では発行されないので、領収証書が必要になるときは最寄りの金融機関または所轄の税務署の窓口で納付してください。

窓口ではクレジットカードによる納付ができませんので、現金を準備することになります。

また、クレジットカード納付をした後に納税証明書を請求した場合、国税の納付の立替払いを行うまでの間は、納税証明書にクレジットカード納付が行われている旨が記載されます。

税金をスマホ決済で支払うデメリット

スマホ決済でのデメリットは、納付額に上限がある点です。

スマホ決済の納付額の上限は30万円が原則ですが、スマホ決済の会社によっては、30万円よりも低い額が利用限度額に設定されていることもあります。

スマホ決済もクレジットカード決済と同様、領収証書が発行されてない点も注意が必要です。

車検時の自動車税の納付確認については電子化していますので、運輸支局における納税証明書の提示が省略できるケースもあります。

ただ納税が確認できるまでに日数を要する関係上、納付後すぐに車検を受ける際は紙の納税証明書が必要になることもあるため、状況によっては自動車税をコンビニ等で支払うことも検討しなければなりません。

基本的には現金払いよりもメリットが大きい

クレジットカード決済には手数料がかかりますが、ポイント付与率が1%以上であれば、手数料を超えるポイントを獲得できますし、スマホ決済は手数料がかからないのでポイント分だけお得です。

個人事業主や車検を受ける方についても、領収証書が発行されない点に注意していただければ、決済額が多くなる税金の支払いはポイントを多く獲得するチャンスです。

なお、クレジットカード決済やクレジットカード経由でチャージしてのスマホ決済は、翌月以後に請求書が届きます

納税額が多ければ請求額も比例して増加しますので、預金残高は支払い前に確認しておきましょう。(執筆者:元税務署職員 平井 拓)

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