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14日の香港市場概況::ハンセン1.0%高で続伸、ハイテクとカジノに買い


14日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比271.92ポイント(1.01%)高の27286.41ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が72.16ポイント(0.69%)高の10575.17ポイントとそろって続伸した。売買代金は868億9000万香港ドルにやや縮小している(13日の売買代金は1063億9600万香港ドル)。

米中貿易摩擦の緩和期待が広がるなかで投資家のセンチメントも上向く。商務部の高峰報道官は13日の定例記者会見で、「中国は米国の招きを歓迎する。両国の当局は通商交渉を再開するための具体作業に入っている」と述べた。欧州景気の先行き楽観や、トルコ経済の安定期待などで昨夜の米株が上昇したことも追い風となっている。取引時間中の公表された中国の経済指標に関しては、強弱感が分かれる状況。8月の小売売上高は事前予想を上回ったたものの、1~8月の固定資産投資は想定を大きく下回った。

ハンセン指数の構成銘柄では、ハイテク関連とマカオ・カジノの上げが目立つ。瑞声科技HD(2018/HK)が5.5%高、舜宇光学科技(2382/HK)が3.2%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.1%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.9%高で引けた。

業種別では、食品・飲料、家電などの消費関連がしっかり。中国蒙牛乳業(2319/HK)が3.4%、華潤ビールHD(291/HK)が2.9%、青島ビール(168/HK)が1.6%、万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.6%、海信科龍電器(921/HK)が3.4%、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が2.0%ずつ上昇した。指標上振れを好感。8月の小売売上高は前年同月比で9.0%増加し、前月実績と市場予想(ともに8.8%)を上回った。

中国の自動車セクターも買われる。比亜迪(BYD:1211/HK)が8.2%高、広州汽車集団(2238/HK)が7.6%高、東風汽車集団(489/HK)が5.0%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.8%高、長城汽車(2333/HK)が3.0%高とそろって続伸した。

医薬セクターも高い。メーカーの康哲薬業HD(867/HK)が4.5%、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.5%、石薬集団(1093/HK)が2.9%、卸の国薬HD(サイノファーム・グループ:1099/HK)が4.4%ずつ値を上げた。

一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%安の2681.64ポイントで取引を終えた。医薬株とハイテク株が安い。不動産株、公益株、銀行株、インフラ関連なども売られた。半面、消費関連株、自動車株、保険株、海運株などは買われている。

【亜州IR】




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