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フェローテク Research Memo(6):今後は資金調達方法の多様化も


■今後の事業戦略

フェローテックホールディングス<6890>では、現在の経営状況と今後の事業戦略として、「現在の業績動向」「組織再編」「資本政策」「設備投資」の4つを掲げている。

(1) 業績動向
旺盛な半導体需要から、2021年3月期上期業績は上振れたが、通期計画は期初予想を据え置いた。不透明要因として、コロナ禍の影響、米中貿易摩擦、子会社再編・増資による財務諸表への影響精査等がある。

(2) 組織再編
前述のように、一部の中国子会社において中国政府系ファンド、民間系ファンドとの合弁を推進している。これに伴い、一部では組織再編を進めると同時に、部品洗浄子会社や半導体ウエーハ子会社が中国での上場を準備している。

(3) 資本政策
同社は過去数年、高水準の設備投資を続けてきたが、これにより有利子負債が急増し、財務バランスの悪化が懸念されていた。その一方で、同社が手掛ける半導体関連や各種デバイス関連事業の成長余力は依然として大きく、この事業機会を失することなく財務バランスを確保することが同社の喫緊の課題であった。この観点から同社では、前述のように資金調達を多様化し、財務バランスの健全化を図った。この結果、2021年3月期第2四半期末の純有利子負債(=有利子負債-現金及び預金)は前期末比で7,129百万円減少した。今後も純有利子負債減少のために柔軟な資本政策を推進する方針だ。

(4) 設備投資
2021年3月期の設備投資額は29,400百万円(前期比4,520百万円減)が見込まれている。前期比では減少しているが、依然として水準は高い。さらに需要旺盛なマテリアル製品、洗浄、パワー基板などの生産能力増強は継続する計画である。半導体ウエーハ、再生ウエーハ、SiC単結晶については、市場の動向及び中国資本調達の状況により検討していく。このため2022年3月期以降の設備投資については、優先順位をつけて実施していく計画だ。


■株主還元策

当面は積極的な設備投資優先だが、将来は増配も
同社は株主還元策として配当を実施している。2019年3月期、2020年3月期と年間24円配当を行ったが、2021年3月期も24円配当(予想配当性向59.4%)を行う予定だ。前述のように今後数年間は高水準の設備投資が続くが、年間24円配当は継続する方針としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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