■要約

ネットマーケティング<6175>は、オンラインマッチングサービスのメディア事業及びアフィリエイト広告主体の広告事業を展開している。同社は、2017年3月31日に東京証券取引所JASDAQスタンダード市場へ新規上場し、2018年5月28日に東京証券取引所市場第2部に市場変更された。

1. セグメント
同社は、メディア事業、広告事業の2つを報告セグメントとしている。メディア事業においては、恋活・婚活マッチングサービス「Omiai」とデーティングサービス「QooN」(クーン)を運営しており、高収益の成長ドライバーとして注力している。オンラインマッチングサービス市場は、大手企業の参入により2015年から成長が加速しており、Omiaiは恋愛マッチング市場において累計370万人(2018年11月末)の会員を抱える最大手の1つとなっている。広告事業においては、アフィリエイト広告に強みを持つエージェント(代理店)として、広告展開の戦略立案から運用支援までを一貫して提供しており、安定成長の収益基盤と位置付けている。アフィリエイト広告は、インターネット広告としては比較的歴史が長いが、インターネット広告市場の成長とともに堅調に成長を続けている市場である。

2. 2019年6月期第1四半期業績
2019年6月期第1四半期の決算は、売上高が前年同期比27.5%増の3,455百万円、営業利益が同85.8%減の26百万円、経常利益が同86.6%減の27百万円、四半期純利益が同88.3%減の16百万円となり、メディア事業において計画どおり積極的なプロモーション投資を行ったことにより減益となったが、大幅な増収を達成した。メディア事業の売上高は同35.8%増の1,005百万円と大幅に伸長した。第2四半期(累計)の売上高予想6,652百万円に対する進捗率は51.9%と順調に進捗している。

3. 2019年6月期通期業績予想及び今後の見通し
2019年6月期通期業績の会社予想は、売上高が前期比29.0%増の14,465百万円、営業利益が同32.6%減の373百万円、経常利益が同34.6%減の372百万円、当期純利益が同35.0%減の258百万円と、大幅な増収の一方で、30%強の減益を見込んでいる。これは、メディア事業において、2018年4月からFacebookユーザー以外も利用できるようにしたOmiaiや、同6月にリリースしたQooNの集客のための積極的なプロモーション投資を予定しているためである。従来は、メディア事業全体の収益性を損なわない範囲でOmiaiからの利益を新サービス立ち上げの投資に充てる考えであったが、市場の成長とそれに伴う競合の動きに対応し、会員獲得を優先させる積極的な方針に変更したものとポジティブに受け止められる。2019年6月期通期業績予想と併せて発表された中期経営計画では、2021年6月期通期の業績を、いずれも2018年6月期比で2倍超となる売上高240億円、営業利益12億円と計画しており、メディア事業において、マッチングサービス国内No.1企業を目指している。

■Key Points
・ 累計361万人の会員を抱える恋活・婚活マッチングサービス「Omiai」と、2018年6月にリリースしたデーティングサービス「QooN」から成るメディア事業、及びアフィリエイト広告主体のエージェントである広告事業を展開
・ 2019年6月期第1四半期の業績は、メディア事業における積極的なプロモーション投資により大幅な増収となり、売上高3,455百万円、営業利益26百万円、経常利益27百万円、四半期純利益16百万円を計上
・2019年6月期通期業績は、積極的なプロモーション投資の継続により、売上高14,465百万円と大幅な増収を予想する一方で、30%強の減益を予想
・マッチングサービス国内No.1企業を目指し、中期経営計画において、2021年6月期の売上高240億円、営業利益12億円を計画

(執筆:フィスコ客員アナリスト 廣田重徳)

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情報提供元:FISCO
記事名:「ネットマーケ Research Memo(1):2019年6月期1Qは、積極的なプロモーションが奏功。大幅増収で好発進